「世界のクリスマスー祈りの造形」日本玩具博物館

世界のクリスマス展2022 展示風景

名称:「世界のクリスマスー祈りの造形」日本玩具博物館
会期:2022年11月3日〜2023年1月22日
開館時間:10:00~17:00
休館日:水曜日、年末年始(12月28日~1月3日) ※ 祝日の場合は水曜開館。
会場:日本玩具博物館
入場料:一般 個人 ¥600 団体 ¥540
   高校・大学生 個人 ¥400 団体 ¥360
   子ども(4歳以上) 個人 ¥200 団体 ¥180
   ※団体割引は20名以上で適用。できるだけご予約ください。
住所:〒679-2143兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3
TEL:079-232-4388
URL:日本玩具博物館

 キリスト教世界の人々にとって、クリスマス(降誕祭)はイースター(復活祭)と並んで一年で最も大きな行事です。12月に入ると、聖バルバラの祝日(4日)、聖ニコラウス祭(6日)、聖ルチア祭(13日)、聖トーマスの祝日(21日)など、キリスト教の聖人を冠した祭礼が続き、各地それぞれに伝統的な行事を重ねながら、クリスマス(25日)を迎えます。家々の窓辺にはキャンドルの灯が揺らめき、伝承のオーナメント(=装飾)が美しく飾られて、町全体でクリスマスを祝う雰囲気を盛り上げていくのです。
 古代ヨーロッパでは、太陽が力を失い、地上の生命力が衰えた冬枯れの季節に光の復活を願い、新年の豊作を祈る祭を行っていました。キリストの降誕を祝うクリスマスは、冬至祭や収穫祭など、土着の信仰をとり込むことを通して、大きな行事へと発展していったと考えられます。クリスマスに登場するキャンドルの温かな灯や光を象徴する造形の美しさ、また麦わらやきびが(トウモロコシの皮)、カシの枝や丸太、木の実など、作物や森の実りを表現するオーナメントの多様性からも、クリスマスがもつ奥行の深さをうかがい知ることが出来ます。
 恒例となった当館のクリスマス展は、クリスマスオーナメントや人形、玩具を通して世界各地のクリスマス風景を描き、この行事の意味を探る試みです。本年はテーマを二つ設けました一つ目目の【クリスマス・祈りの造形】では、「待降節のカレンダー」「キャンドスタンドと光の造形」「キリスト降誕人形」「サンタクロースと冬の贈り物配達人」「クリスマス菓子とオーナメント」「自然素材のオーナメント」の6つの項目でクリスマス造形の意味とデザイン様式を探ります。そして、二つ目の【ヨーロッパ・クリスマス紀行】では、北欧、中欧、南欧、東欧の4つの地域に分けて展示し、各地のクリスマス飾りの特徴を紹介します。
 本場ヨーロッパの伝統的なオーナメントはもちろん、アフリカやアジアの民芸的な造形も見どころです。世界各地の民族色豊かなクリスマス飾りが一堂に―――。人々の喜びと祈りが込められた造形文化に、あたたかなまなざしを注いでいただければ幸いです。
展示総数 世界53ヶ国より約1,000点
(公式ウェブサイトより)

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