所蔵作品展「MOMATコレクション」東京国立近代美術館
- 2022/11/30
- 東京
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名称:所蔵作品展「MOMATコレクション」東京国立近代美術館
会期:2022年10月12日(水)-2023年2月5日(日)
開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休室日:月曜日[2023 年1月2 日、1月9日は開館]、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日(火)
観覧料:一般 500円 (400円)
大学生 250円 (200円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
無料観覧日:11月3日(文化の日
住所:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:東京国立近代美術館
MOMATコレクションにようこそ!1952(昭和27)年12月1日に開館した当館は、今会期(10月12日―2023年2月5日)中に、ちょうど開館70周年を迎えます。
当館コレクション展の特徴を簡単にご紹介しておきましょう。まずはその規模。70年の活動を通じて収集してきた13,000点を超える所蔵作品から、会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展です。そして、それぞれ小さなテーマが立てられた全12室のつながりによって、19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる国内随一の展示です。
今期の見どころは、3階7、8室で70周年にあわせて企画された「プレイバック「抽象と幻想」展(1953–1954)」です。当館が開館1周年時に開催した展覧会を、再現VRなども駆使しながら振り返る力作です。同じく3階の9室では、70年間の作品収集の歩みの中から、特徴的なご寄贈作品に光を当てた「ギフト」を開催します。
展示をご覧いただきながら、100年を超える美術の流れとともに、70年間という美術館活動の時間の厚みも感じていただければ幸いです。
プレイバック「抽象と幻想」展(1953-1954)
今回のMOMATコレクション展では、初期の重要な展覧会である「抽象と幻想 非写実絵画をどう理解するか」展(1953年12月1日~1954年1月20日)を振り返ります。「抽象」と「シュルレアリスム(幻想)」というモダンアートの二大潮流をめぐって構成された展覧会とは、果たしてどのような内容だったのでしょうか。7室では、残された資料や記録を元に制作した再現VRを投影します。8室では、「抽象と幻想」展の出品作品を中心に50年代の作品を展示しています。
「解体と再構築」
第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけての時期は、既成の概念や枠組みを超えようとする新しい表現が次々に生まれた時代です。たとえば、対象を断片化・変形して抽象化を進めたり、新聞紙や壁紙など、もとは別の機能を持っていた素材の断片を画面に取り込んだりして、イメージの解体と再構築を試みるような作品が多く現れます。一方で、そういった前衛的な表現と正反対にも見える、素朴さや原始性への憧れ、あるいは古典古代の再発見など、根源性や普遍性への関心が高まったのもこの時期の興味深い特徴といえるでしょう。こうした模索の背景には、大戦によって世界が受けた傷の深さや、次なる戦争への不安の高まりといったものがうかがえます。「80年代のニューフェースたち」
企画展ギャラリーで開催する「大竹伸朗展」(11月1日~2月5日)にあわせて、大竹が注目を集めるようになった1980年代の日本にスポットを当てます。この時代には、「ニュー・アカデミズム」「ニュー・ミュージック」「ニュー・ペインティング」といった言葉に象徴されるように、新しい価値に支えられた現象が次々と生まれました。広告文化や雑誌文化が花開き、現代思想がもてはやされ、サブカルチャーが興隆。美術の世界では、大衆文化のイメージを取り込んだ作品や、空間に作品を展開するインスタレーションなど、新しい表現が次々と試みられるようになりました。ここでは、当館のコレクションから、大竹と同様、80年代に若くして活躍するようになった作家たちの作品をご紹介します。
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