創立150年記念特集「近世能狂言面名品選 ー「天下一」号を授かった面打ー」東京国立博物館

創立150年記念特集「近世能狂言面名品選 ー「天下一」号を授かった面打ー」東京国立博物館

名称:創立150年記念特集「近世能狂言面名品選 ー「天下一」号を授かった面打ー」東京国立博物館
会期:2023年1月2日(月・休) ~ 2023年2月26日(日)
会場:東京国立博物館 東洋館8室
住所:〒110-8712東京都台東区上野公園13-9
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:東京国立博物館

創立150年記念特集「近世能狂言面名品選 ー「天下一」号を授かった面打ー」東京国立博物館
創立150年記念特集「近世能狂言面名品選 ー「天下一」号を授かった面打ー」東京国立博物館

「天下一」は、鋳物師、陶工などに与えられた称号で、能面の作者である面打にも与えられました。能が大成した室町時代には様ざまな能面が創作されました。武家が能を愛好し、嗜みとなっていく安土桃山時代、江戸時代には、次第に名物とされる古い面を写すことが盛んに行われる写しの時代となっていくのです。
文禄2年(1593)、豊臣秀吉が、面打としては初めて角坊に「天下一」号を授けました。その後、大野出目家の是閑吉満(~1616)、友閑満庸(~1652)、洞白満喬(1633~1715)、近江井関家の河内家重(~1657)、その弟子大和真盛(~1672)、児玉家を興した近江満昌(~1705)が「天下一」を称しました。しかし天和2年(1682)には「天下一」号の使用が禁じられます。つまり、「天下一」はたった90年ほどの間に活躍した、写しの名手である面打だけに与えられたものなのです。後世、天下一たちの作品もまた尊ばれ、写されました。 能面の写しは顔立ちだけでなく傷や面裏の彫り、作者のサインともいえる焼印までそっくりに写すことが多く興味深い点でもあります。そのなかにも垣間見える天下一たちの個性をご覧ください。

主な出品作品
(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要文化財 能面 小面 「天下一河内」焼印金春家伝来 江戸時代・17世紀
狂言面 武悪 「天下一角坊」刻銘  安土桃山時代・16世紀
能面 平太 「天下一是閑」焼印 安土桃山~江戸時代・16~17世紀
能面 増女 「天下一大和」焼印 江戸時代・17世紀 文化庁蔵
能面 景清 「天下一近江」焼印 江戸時代・17世紀

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「オダイバ恐竜博覧会2024」フジテレビ本社屋
  2. 「カイつまんで、ヒモときます。 ~しな水の貝展~」しながわ水族館
  3. 小林かいち《二号街の女》
ページ上部へ戻る