「大正・昭和初期の東京風景 織田一磨を中心に」町田市立国際版画美術館

織田一磨《ほていや六階から新宿三越遠望(『画集新宿風景』の内) 1930年(昭和5) リトグラフ 17.5×28cm

名称:「大正・昭和初期の東京風景 織田一磨を中心に」町田市立国際版画美術館
会期:2023年6月14日(水)~2023年9月24日(日)
開館時間:10:00 〜 17:00
   土曜日・日曜日・祝日は17:30まで
休館日:月曜日
   7月17日・9月18日は開館
   7月18日・9月19日は休館
入場料:無料
会場:町田市立国際版画美術館
住所:〒194-0013東京都町田市原町田4-28-1
TEL:042-726-2771
URL:町田市立国際版画美術館

織田一磨《シネマ銀座(『画集銀座』第一輯の内)》
1929年(昭和4)  リトグラフ 27×17.5cm
織田一磨《シネマ銀座(『画集銀座』第一輯の内)》 1929年(昭和4)  リトグラフ 27×17.5cm

東京の景観は常に変化しているように見えます。特に都心部の商業地の変貌ぶりは著しく、しばらく見ないうちに全く違う姿に変わっていたなどということもしばしばあります。その変化の要因は主に大規模な土地区画整理や市街地の再開発などによるものでしょう。
そのような要因とは別に、都市景観の変化は戦争や震災など歴史的な被災からの復興によって生じるというケースがあります。その場合は広域に亘る再建により、都市自体の相貌が激変することになるといえます。
その事例のひとつが、大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災前と後の東京の都市景観の変化に見ることができます。
織田一磨(おだ・かずま/明治15〔1882〕-昭和31〔1956〕)はその二つの東京の姿をリトグラフ(石版画)によって描写した版画家でした。明治30年代に水彩画制作を中心に画家活動を開始し、大正期に入ってリトグラフを専門に制作する版画家となった織田は、主に居住した東京や大阪、松江など、さらに旅行した新潟や奈良などの風景をリトグラフに表しました。そのうち最も多く描いたのが東京風景でした。その中でも、江戸に想いをはせながら幕末や明治初期の面影を残す大震災前の東京を描いた『東京風景』と、大震災後の復興事業によって建設された新東京の姿を描いた『画集銀座』や『画集新宿風景』は、織田の代表的連作版画としても知られています。
本特集展示では、これら織田の作品を中心に、関東大震災前と震災直後そして復興後の東京を描いた版画を展示して、東京風景の変化の様子を概観します。
アーティスト
織田一磨、平塚運一、川瀬巴水、川上澄生、前川千帆 他

織田一磨《新宿カフェー街(『画集新宿風景』の内)》
1930年(昭和5) リトグラフ 28×16.5cm
織田一磨《新宿カフェー街(『画集新宿風景』の内)》 1930年(昭和5) リトグラフ 28×16.5cm
織田一磨《ほていや六階から新宿三越遠望(『画集新宿風景』の内) 1930年(昭和5) リトグラフ 17.5×28cm
織田一磨《ほていや六階から新宿三越遠望(『画集新宿風景』の内) 1930年(昭和5) リトグラフ 17.5×28cm

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