「大角幸枝金工展」セイコーハウス銀座ホール

銀打出花器「荒磯」 (25.3×25.3×高さ27.1cm)

名称:「大角幸枝金工展」セイコーハウス銀座ホール
会期:2023年9月14日(木) 〜 2023年9月24日(日)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール

銀銅赤銅接合花器「赤い海」
(径20.3×高さ23.7cm)
銀銅赤銅接合花器「赤い海」 (径20.3×高さ23.7cm)

万物を包み込むように照らす日月の光、海山をわたる風や雲、濃密な潮の香り、幽玄の響きを奏でる瀬音……。それらの目に見えないもの、形態の定まらない自然の姿を器に表現する、「鍛金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)の金工作家・大角幸枝さんによる和光では初めての個展を開催いたします。
「金属との対話を心の糧として研鑽を続け、いつの間にか半世紀を超える時が経ちました。生来、絵やもの作りが好きで、始めは単に楽しみであったものが、いつしか人生を賭ける仕事になって行ったのは必然であったように思います。他のどの工芸素材よりも金属に魅力を感じて、今日まで付き合ってこられたのは、ひとえにその自在な展延性と高貴な輝き、重厚な存在感と永遠性に魅せられ、手仕事の妙味に深く傾倒していきました。」と、金属への深い思いを語る大角さん。
今展では、金や銀、銅などの金属を素材とし、鍛金、彫金、象嵌などの高度な金工の技を駆使して制作された花器や鉢、水指、香炉、香合など合わせて50余点が出品されます。
「工芸は生活空間を豊かに彩り演出するもの、その原点に立って、伝統の重みと大切さを心に留め、今後も作品を制作していきたいと思います。」
大角さんの思いが込められた、素材と技が見事に融合して日本の美に昇華された珠玉の作品の数々をご高覧ください。

墨絵象嵌南鐐花瓶「山の彼方」
(径21.0×高さ22.5cm)
墨絵象嵌南鐐花瓶「山の彼方」 (径21.0×高さ22.5cm)
鍛銅花器「入日」
(25.3×23.0×高さ18.4cm)
鍛銅花器「入日」 (25.3×23.0×高さ18.4cm)


略歴
1945年静岡県掛川市に生まれる
1969年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業
  卒業後、鹿島一谷、関谷四郎、桂盛行に師事する
1986年第33回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
1987年第34回日本伝統工芸展 日本工芸会総裁賞受賞
1988年文化庁芸術家在外研修員として英国に1年間派遣される
1991年第1回香取正彦賞受賞
  第4回MOA岡田茂吉賞 工芸部門 優秀賞受賞
2003年日本伝統工芸展50年記念展「わざの美」に出品
2007年「わざの美:伝統工芸の50年」展(大英博物館)に出品
2009年第56回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
2010年紫綬褒章受章
  第17回MOA岡田茂吉賞 工芸部門 MOA美術館賞受賞
2014年第61回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
  第1回米国立スミソニアン協会客員作家に選定
2015年重要無形文化財「鍛金」保持者に認定
2016年『黄金有情-金工のものがたり』出版(里文出版)
  工芸・Kogeiの創造 -人間国宝展- 出品(銀座・和光) 以後毎年出品
2017年旭日小綬章受章
2020年英語版“The Soul of Gold – Tales from a Japanese Metal
  Artist’s Studio”出版(SelectBooks, New York)
2022年日本金工展-メトロポリタン美術館150周年記念展に出品
  「HOMO FABER,12 Stone Garden」
  (ヴェネツィア サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、MOA美術館)に出品
現在 (公社)日本工芸会参与、東京家政大学名誉教授、金沢美術工芸大学客員名誉教授
パブリックコレクション
文化庁、東京国立近代美術館、MOA美術館、たましん歴史 美術館、国立市、磐田市香りの博物館
英国:ヴィクトリア&アルバート博物館、スコットランド国立博物館
米国:メトロポリタン美術館、スミソニアン博物館(フリーア&アーサー・M・サックラー・ギャラリー)

銀打出花器「荒磯」 (25.3×25.3×高さ27.1cm)
銀打出花器「荒磯」 (25.3×25.3×高さ27.1cm)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る