「リチャード・スタイナー木版画展」パパジョンズカフェギャラリー 京都六角店

「リチャード・スタイナー木版画展」パパジョンズカフェギャラリー 京都六角店

名称:「リチャード・スタイナー木版画展」パパジョンズカフェギャラリー 京都六角店
会期:2023年08月09日(水) 〜 2023年08月21日(月)
会場:パパジョンズカフェギャラリー 京都六角店
時間:11:00~18:00
休館日:火曜日
料金:無料
住所:京都市中京区六角通堺町東入ル堀之上町115(六角通堺町東南角)
TEL:075-211-1600
URL:パパジョンズカフェギャラリー 京都六角店

アメリカ出身で現在京都在住の木版画家、リチャード・スタイナーの個展です。これまで制作した作品から会場となるカフェの空間に合わせて選んだ作品を展示します。
1970年大阪万博が開幕した年に来日し、広島で徳光思刀に出会った青年リチャード。以来木版画にとりつかれ、ここ京都で木版画三昧の生活を営むこととなった。当時30歳だった彼も今や83歳、立派なヨボヨボ爺さんだ。
毎日アトリエに行き、目があまり見えないながらも制作をつづけ、物忘れが激しいながらも、日本人や海外からやってくる生徒さんに木版画を教えている。おかげでアトリエは活気づき、老体にムチ打ちながらも忙しく充実した日々を過ごしている。
3年前(2020年)、来日50年を記念して「50周年展」を開いた。多くの方が来場し、「スタイナー木版画ワールド」に浸ってくださった。はじめて作品を見た方々からは「これが木版画?」という驚きの声が聞こえ、その独特のモチーフと色彩感覚に新鮮味を感じてくれたようだ。
リチャードは自分の作品のことを語るのが苦手。けれどもそこには彼のメッセージや主張が込められていて、それを読み解くのも楽しい。作品の根底にあるのは、ユーモアと風刺の精神。それはここ50数年来、変わらない彼の特質だ。
今回はこのカフェという寛ぎの場で、食事やコーヒーを楽しみながら、ゆっくり作品を見て頂けるいい機会。できるだけ多くの人に、そしてふだん出会えない人たちにも、作品を知ってもらえればと美思っている。
展示作品は、新作というより今までの制作のなかから会場の雰囲気に合ったものを14,5点選んでいる。(スタイナー紀美子)
リチャード・スタイナー
1939年アメリカ・ミシガン州生まれ。ニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍後、1970年に来日。広島で「創作版画」の作家・徳光思刀(真散彦)の木版画に惹かれ、彼に師事。1972年より京都に在住し、以来木版画制作に勤しむ。徳光からは10年後には雅号「刀斎」を授けられる。また、その後「新版画」の作家・吉田遠志(版画家・吉田博の長男)からも指導を受ける。
京都をはじめとする日本各地で作品を発表する傍ら、アメリカ、カナダ、オーストリア、リトアニアなど海外でも個展・グループ展を開催している。また、大英博物館(イギリス)・ロッテルダム民族博物館(オランダ)等に作品が収蔵されている。
作家活動の一方、京都国際木版画スクールを主宰、日本人をはじめとする多くに国の人々に木版画の制作を指導。京都精華大学でも長年にわたり非常勤講師を勤めてきた。1997年には京都国際木版画協会「KIWA」を設立、会長として国際木版画展の企画・運営に従事する。日本版画会会員。

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