柴田敏雄 「DAY FOR NIGHT」POETIC SCAPE

《Gohyakukawa, Motomiya Town, Fukushima Prefecture 1987》©Toshio Shibata Gelatin silver print

名称:柴田敏雄 「DAY FOR NIGHT」POETIC SCAPE
会期:2023年9月2日(土)~2023年10月1日(日)
開館時間:13:00 〜 19:00 日曜日は18:00まで
   9月16日は17:30まで
休館日:月曜日、火曜日
オープニングパーティー:2023年9月2日(土) 18:00 から 20:00 まで
入場料:無料
会場:POETIC SCAPE
住所:〒153-0061 東京都目黒区中目黒4-4-10 1F
電話:03-6479-6927
URL:POETIC SCAPE

柴田敏雄は1974年に東京藝術大学大学院(油画)を卒業した後、約1年間映画制作会社で働きました。しかし作品制作への情熱を捨てることができず、1975年にベルギーのゲントにある王立アカデミーに留学します。最初は東京藝術大学在学中から実践していた版画の研鑽を目指していましたが、アカデミーの勧めもあり新設されたばかりの写真科に入学し、真剣に写真を始めることになります。そして、4年後の1979年、留学から帰国した柴田は、4×5インチの大判カメラを用いて夜の風景写真を撮り始めました。
柴田は自分の撮影対象を早く見つけたいという思いから、夜の写真と並行して昼間の写真にも取り組み始めます。すでに評価の定まったものや美しい風景などではなく、一般的にはフォトジェニックとは見なされていない、ありふれたものを被写体とした作品を模索していきます。その過程でダム建設予定地の近くの道路の向こうに見えたコンクリートの構築物(神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬、1983年)を撮影したことで、ようやく撮影すべき対象が見つかったと感じます。手ごたえを得た柴田はその後も撮影を続け、1988年には8×10インチのカメラを使用した撮影に移行、1992年には柴田の代表作となる「日本典型」を発表しました。
柴田が1980年から1988年にかけて撮影した夜の写真と昼の写真が、約35年の歳月を経て、ロサンゼルスの出版社 DEADBEAT CLUBによって1冊の写真集「DAY FOR NIGHT」にまとめられました。今や日本を代表する写真家となった柴田ですが、彼が若き日に独自の写真表現を模索しながら制作した作品は、世代を超え、現在でも新鮮な魅力を備えています。
本展では、当時の撮影に使用された4×5インチのネガから制作されたコンタクトプリントを中心に、その時代に作成された貴重なビンテージプリントも併せて展示いたします。

《Gohyakukawa, Motomiya Town, Fukushima Prefecture 1987》©Toshio Shibata Gelatin silver print
《Gohyakukawa, Motomiya Town, Fukushima Prefecture 1987》©Toshio Shibata Gelatin silver print

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