名称:「生誕120年 森田元子展 – 彩・線・形 – 」韮崎大村美術館
会期:2023年9月2日(土)~2023年11月26日(日)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:水曜日
入場料:一般・大学生 500円、高校生・中学生・小学生 200円、障害者手帳提示と付き添い1名 無料
会場:韮崎大村美術館
住所:〒407-0043山梨県韮崎市神山町鍋山1830-1
TEL:0551-23-7775
URL : 韮崎大村美術館
昭和の洋画壇で活躍した森田元子(1903-1969)の生誕120年を記念する企画展を開催します。
森田は、昭和初期から戦中、戦後に至るまさに日本が激動であった時代に活動した女性画家の一人です。1922年、洋画家・岡田三郎助に師事し、女子美術学校(現・女子美術大学)へ編入学。卒業後はフランスへ留学し、西欧絵画の歴史と技法を学びました。帰国後は、官展(現・日展)や光風会展を中心に出品を重ね、着実に評価を確立していきます。また、戦後は日展初の女性審査員、女子美術大学の教授を務めながら、新聞や雑誌、小説などの挿絵も手掛け、各方面で多彩な活動を続けました。
戦争により作品の多くは失われてしまいましたが、残されたものをみてみると、一貫して室内の椅子に坐る女性像を描いています。しかしその変遷は独創的なもので、初めは近代的なしつらえの空間に色鮮やかな衣服を着た女性の姿を描いていましたが、徐々に暗く重厚な色遣いと線による人物像へと展開し、最晩年は力強い朱色を用いたさらに造形的な世界へと広がりを見せました。
坐る女性像を見つめ続けて、森田が描こうとしていたものは何だったのか―。生誕120年を記念した本展では、所蔵品の中から精選し、改めて森田元子の作品の魅力に迫ります。
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