特別展「廃墟とイメージ ─憧憬、復興、文化の生成の場としての廃墟─」神奈川県立金沢文庫

特別展「廃墟とイメージ ─憧憬、復興、文化の生成の場としての廃墟─」神奈川県立金沢文庫

名称:特別展「廃墟とイメージ ─憧憬、復興、文化の生成の場としての廃墟─」神奈川県立金沢文庫
会期:2023年9月29日(金)〜11月26日(日) 
会場:神奈川県立金沢文庫
観覧料金:当日一般700円
休館日:月曜日(10月9日は開館)、10月10日、11月24日
住所:〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142
TEL:045-701-9069
URL:神奈川県立金沢文庫

「廃墟」は、かつて盛んであったものが、衰え、朽ちるという意味合いを含んでいる。18世紀頃の西洋風景画には、崩れかけた廃墟や古代遺跡がモチーフとしてしばしば描かれる。それは古代文明という古典の再発見であるとともに、自然に埋もれて朽ちてゆく巨大な人工物は、栄華の儚さ、人間の無力さを物語っているかのようだ。日本では、石造の建物が少なく、湿潤な環境下において、木造建築が何百年も朽ちるままに遺される例はほとんどない。ただし、自然災害や戦乱、家の没落により家屋や寺社が荒廃したという記録や物語をさまざまな文学や美術にみることができる。
中世の鎌倉は武家政権による政治、経済の中心都市として繁栄した。鎌倉幕府の要職を担った北条実時(1224~76)は、交易船を派遣して大陸の文物を舶載し、宋版一切経や唐物を菩提寺である称名寺に寄進した。実時が晩年に建てた金沢文庫には収集した和漢の書物が収められ、歴代の当主に引き継がれましたが、鎌倉幕府の滅亡とともに主を失った金沢文庫は朽ち、書物の多くは散逸してしまった。しかし、一族の滅亡後も多くの旅人がこの地を訪れ、在りし日の金沢北条氏の栄華に思いを馳せました。「金沢文庫」印が捺された書物は後世の人々の垂涎の的となり、五山僧は称名寺の池畔に遺された西湖梅を愛で、漢詩を作った。つまり、「廃墟」は寺社復興のための原動力となるとともに、新たな文化を生成する場としても機能してゆく。
本展では、日本における「廃墟」の表徴とその歴史を国宝・重要文化財など約100点からたどり、鎌倉武士が栄華を誇った故地から、「廃墟」の文化史について考えたい。

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