「没後50年 大佛次郎展 – 戦後の仕事 – 」神奈川近代文学館

「没後50年 大佛次郎展 - 戦後の仕事 - 」神奈川近代文学館

名称:「没後50年 大佛次郎展 – 戦後の仕事 – 」神奈川近代文学館
会期:2023年12月2日(土)〜2024年1月21日(日)
会場:神奈川近代文学館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日 1月8日は開館
   12月28日〜1月4日は休館
入場料:一般 260円、20歳未満・学生 160円、65歳以上 110円、高校生 100円、中学生以下 無料
住所:〒231-0862神奈川県横浜市中区山手町110
TEL:045-622-6666
URL:神奈川近代文学館

「天皇の世紀」執筆に使用した万年筆 *
「天皇の世紀」執筆に使用した万年筆 *

大佛次郎(おさらぎ・じろう 本名・野尻清彦 1897~1973)は、横浜市英(はなぶさ)町(現・中区)生まれ。1929年(昭和4)から終生鎌倉に住み、また横浜のホテルニューグランドを仕事場とするなど、神奈川には非常にゆかりの深い作家です。
大佛の代表作としてまず挙げられるのは、1924年(大正13)の第1作以来、戦後まで40年余り書き継がれた「鞍馬天狗」シリーズですが、ほかにも現代小説、児童文学、ノンフィクションなど幅広い分野ですぐれた著作を残しました。その没後50年を記念して行う今回のコーナー展示は、戦後の作品を中心に、大佛次郎記念館と当館所蔵の資料約100点で構成します。小説「帰郷」やノンフィクション「パリ燃ゆ」、畢生の大作「天皇の世紀」まで、多くの作品に通底する大佛の透徹した歴史認識と批評精神を紹介します。
常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第2部 芥川龍之介から中島敦まで」と同時開催。
アーティスト
大佛次郎、芥川龍之介、横光利一、川端康成、永井荷風、谷崎潤一郎、岡本かの子、吉川英治、堀口大學、西脇順三郎、中原中也、小林秀雄、堀辰雄、中島敦 他

妻・酉子とパリ・ヴァンドーム広場で 1961年(昭和36)
4~6月、「パリ燃ゆ」取材のためヨーロッパを旅行。*
妻・酉子とパリ・ヴァンドーム広場で 1961年(昭和36) 4~6月、「パリ燃ゆ」取材のためヨーロッパを旅行。*
敗戦日記

戦時下の1944年9月10日から翌年10月10日まで記した2冊の日記。敗色が濃くなる戦況、物価の推移と人びとの暮らしぶりなどとともに、ほかの作家たちとの交流を含む自らの動向を記す。*
敗戦日記 戦時下の1944年9月10日から翌年10月10日まで記した2冊の日記。敗色が濃くなる戦況、物価の推移と人びとの暮らしぶりなどとともに、ほかの作家たちとの交流を含む自らの動向を記す。*
木村荘八画『霧笛』カバー原画 1948年2月 苦楽社

物語は、開港期の横浜が舞台。1934年に初版が新潮社から発行されたが、新聞連載時の挿絵を新たに描き直して出版。当館蔵
木村荘八画『霧笛』カバー原画 1948年2月 苦楽社 物語は、開港期の横浜が舞台。1934年に初版が新潮社から発行されたが、新聞連載時の挿絵を新たに描き直して出版。当館蔵
「天皇の世紀」第1回原稿 「朝日新聞」1967年1月1日に掲載

明治100年を記念する企画として連載を開始。幕末から明治維新に至る歴史の流れを丹念に追いながら、日本人の国民性の原点を見極めようとした史伝。1973年、大佛の死によって未完となる。*
「天皇の世紀」第1回原稿 「朝日新聞」1967年1月1日に掲載 明治100年を記念する企画として連載を開始。幕末から明治維新に至る歴史の流れを丹念に追いながら、日本人の国民性の原点を見極めようとした史伝。1973年、大佛の死によって未完となる。*

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