「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」ふくやま美術館

「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」ふくやま美術館

名称:「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」ふくやま美術館
会期:2023年12月23日(土)〜2024年3月24日(日)
会場:ふくやま美術館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日
   1月8日、2月12日は開館
   12月28日〜1月1日、1月9日、2月13日は休館
入場料:一般 310円、高校生以下 無料
住所:〒720-0067広島県福山市西町2-4-3
TEL:084-932-2345 
URL:ふくやま美術館

菊池契月《楚蓮香》
菊池契月《楚蓮香》

人物画は、風景画や花鳥画、静物画等とともに、古今東西において絵画の主要なテーマとして表現され続けています。西洋美術においては、歴史画や肖像画など、古くから人物画は絵画のジャンルの中で、静物や風景を描いたものより、高い位置を占めてきました。
日本を含むアジアでは、神仏を人の形で表し、崇拝の対象とした宗教画をはじめ、故事人物、たとえば寒山拾得や林和靖といった中国の画題が好まれ、多く描かれました。一方で日本の古典文学、例えば源氏物語等をテーマにした物語絵や、菅原道真ら歴史上の人物もたくさん制作されてきています。
近現代においては写実を極めた描写や、内面を描き出そうとしたもの、極端に単純化し抽象表現に近付いた作品など、バリエーションが広がります。現代でも人物画は人気の高い画題です。
鶴と梅を愛した文人は林和靖(りんなせい)、といったような画題の約束事を知っていると、楽しみが広がることもあります。しかし画題を知らなくても、作者あるいはモデルの心情に思いを寄せながら見ることで、世界が広がり、その作品の魅力が次々と発見できる場合もあります。作品に込められた思いを汲み取りながら、人物表現の多様さ、奥深さを感じ取ってください。  

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