毎田仁郎《友禅訪問着「からまつ」》

名称:近現代工芸 特集「毎田仁郎」石川県立美術館
会期:2024年1月4日(木)~ 2024年2月12日(月)
会場:第5展示室
開館時間:9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日:会期中無休
観覧料:一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
   高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
   身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、
   またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料
   各種割引・優待
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館

 令和5年(2023)に没後30年を迎えた友禅作家・毎田仁郎を振り返る特集展示を開催します。
毎田仁郎は、明治39年(1906)に金沢市に生まれます。大正8年(1919)に犀川尋常高等小学校を卒業すると、京都在住で遠戚にあたる下村光鳳に弟子入りし、昭和7年(1932)に京都で独立しました。しかし、第二次世界大戦のため疎開で金沢に帰り、戦後もそのまま金沢に留まり友禅の仕事を続け、堅実に足場を固めていきました。また、昭和24年(1949)頃より、後に重要無形文化財「友禅」保持者に認定される木村雨山に師事します。毎田の繊細な糸目糊置きと色挿しを評価した木村は、日本伝統工芸展への出品を勧めます。毎田は、自身が60歳となった昭和41年(1966)に日本伝統工芸展へ初出品し、昭和55年(1980)に日本工芸会奨励賞、昭和63年(1988)に高松宮記念賞を受賞します。また、日本伝統工芸展染織展では昭和52年(1977)日本工芸会賞、昭和59年(1984)東京都教育委員会賞を受賞するなど、作家としての確固たる地位を築きました。
 展示では、日本伝統工芸展出品作のうち、受賞作を含む11点を紹介します。高松宮記念賞を受賞した《友禅訪問着「からまつ」》は、長野県の戸隠高原の松林で取材した作品です。肩と裾で色替わりにした落葉松(からまつ)を配し、その2つの間の白地は空に見立てて、下から落葉松を見上げたときの光景を描いています。
 落ちついた色彩の中に、今もなお斬新なデザインとしてわたしたちを魅了する毎田仁郎の友禅の世界を、お楽しみください。

毎田仁郎《友禅訪問着「からまつ」》
毎田仁郎《友禅訪問着「からまつ」》

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る