席寅 「雲南からのそよ風」Moon Gallery & Studio

席寅 「雲南からのそよ風」Moon Gallery & Studio

名称:席寅 「雲南からのそよ風」Moon Gallery & Studio
会期:2024年1月31日(水)〜2024年2月4日(日)
会場:Moon Gallery & Studio
開館時間:13:00 〜 19:00
   最終日は17:00まで
休館日:月曜日、火曜日
入場料:無料
住所:〒110-0014 東京都台東区北上野2-3-13 上野ダイカンプラザ 1F
TEL:URL:Moon Gallery & Studio

本展では、中国出身の画家席寅の日本初個展を開催いたします。
席寅は、中国雲南省昆明市に在住し、西南林業大学芸術とデザイン学院で教鞭をとるかたわら、雲南油絵協会と昆明西山区芸術家協会の会員でもあります。
中国南西部の雲南省は「彩雲の南」として知られています。この不思議な土地には、そびえ立つ雪山や青い湖があるだけでなく、多くの少数民族が暮らしています。 このような多様で寛容な環境に暮らす席寅の絵には、素朴さと静けさが漂っています。
静物画であれ肖像画であれ、席寅は雲南の風土を絵に表し、特別な「東洋美学」を伝えています。彼は作品の中で、現代社会における「写実絵画」の意味を探求し続けています。テクノロジーの急速な発展により、人々は携帯電話で身の回りの物や風景を手軽に記録できるようになりました。このような状況において、席寅の「写実絵画」は客観的な世界の再現だけでなく、独自の美的視点によって日常的な物事に深い意味を与えることで、東洋文化の本質を表現しています。
席寅は絵画の中で「色の層」という表現方法を好んで使います。彼は余白と重ね合わせを巧みに使い、何度も色を重ねてレイヤー効果を作り出します。また、ナイフで油絵具を扱い、絵具を削り取って下地の色を浮かび上がらせ、何層もの色の層を作り出すことにも長けています。この削り取りと露出のプロセスが、彼の作品に豊かで立体的な質感を与えています。これらの技法は、作品のフォルムを豊かにするだけでなく、鑑賞の過程で立体感や奥行きの美しさを感じさせます。
中国雲南から吹く暖かな風が、東京の街に静かに吹き込んでいます。本展を通して、伝統と現代の融合の美しさを感じていただければ幸いです。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「殿さまのスケッチブック」永青文庫
ページ上部へ戻る