春季特別展「そばちょこ 衣装持ちの器」大阪日本民芸館

春季特別展「そばちょこ 衣装持ちの器」大阪日本民芸館

名称:春季特別展「そばちょこ 衣装持ちの器」大阪日本民芸館
会期:2024年3月2日(土)〜7月16日(火) 
会場:大阪日本民芸館
観覧料金:一般710円
休館日:水曜日(3月20日は開館)
住所:〒565-0826大阪府吹田市千里万博公園10-5
TEL:06-6877-1971
URL:大阪日本民芸館

そば猪口とは、蕎麦のつけ汁を入れる容器として用いられてきた器である。元々は膳の上で料理を盛る向付として使われてきたが、江戸時代に蕎麦が流行した際に、つけ汁を入れる器として庶民の間へ広く普及していった。大阪日本民芸館で収蔵するそば猪口の多くは、古伊万里と呼ばれる江戸時代の伊万里焼。佐賀県の有田を中心に焼かれ、伊万里港から全国へ出荷されたことでこのように呼ばれた。
柳宗悦が自身の著作である『藍絵の猪口』の中で、「この猪口くらい衣装持ちは無いといえる」と評したように、蕎麦猪口の魅力は、実に多彩な模様が描かれた点にある。模様の種類は、植物、動物、人物、風景、幾何学、文物などを基本に、複数の模様を組み合わせたり、ひとつの模様に工夫を加えるなどして、数限りないバリエーションが生み出された。これらは、器の胴体、口縁部、見込み、底部と各所に施されており、とりわけ胴体や口縁部は彎曲面への描画となるため、職人達の腕の見せ所だった。
同館が収蔵する古伊万里そば猪口は蒐集家の佐藤禎三氏から1979年に寄贈されたコレクション。本展では、3000点におよぶそば猪口コレクションより、約1000点を紹介する。

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