「TOPコレクション 時間旅行― 千二百箇月の過去とかんずる方角から」東京都写真美術館

《サッポロビール・リボンシトロン ポスター》1927年頃 画像協力:サッポロビール株式会社

名称:「TOPコレクション 時間旅行― 千二百箇月の過去とかんずる方角から」東京都写真美術館
会期:2024年4月4日(木)~2024年7月7日(日)
会場:東京都写真美術館
展示室:3階展示室
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
   木・金は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日:月曜日、5月7日(火)
   ※ただし、4月29日(月)、5月6日(月)は開館
観覧料:一般 700円(560円)
   学生 560円(440円)
   中高生・65歳以上 350円(280円)  
   ※( )は東京都写真美術館の映画鑑賞券提示者、各種カード会員割引料金。各種割引の詳細は、公式サイトのご利用案内をご参照ください。各種割引の併用はできません
   ※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)年間パスポート提示者は無料
住所:〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
URL:東京都写真美術館

黒岩保美《D51 488 山手貨物線(恵比寿)》1953年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
黒岩保美《D51 488 山手貨物線(恵比寿)》1953年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

本展覧会は「時間旅行」をテーマとする東京都写真美術館のコレクション展です。人が様々な時代を自由に旅する「時間旅行」という発想は昔からよく知られたSF的なファンタジーですが、想像の世界や芸術の領域では、人は誰でも時間と空間の常識を飛び越えることが可能なのではないでしょうか。
詩人で童話作家の宮沢賢治が1924(大正13)年に刊行した『心象スケッチ 春と修羅』では、宇宙的なスケールの時間感覚の中で「わたくし」の心象、言葉で記録された風景、そして森羅万象とがひとつに重なりあったような「第四次延長」という世界が描かれます。その世界観は当時の最先端の科学や思想から影響を受けた宮沢賢治の想像力が生み出したものです。しかし百年前の詩人の言葉とそれを生み出した想像力には、現代という分断の時代を生きる私たちの心にも響く何かがきっとあるはずです。
本展は百年前である1924年を出発点として、「1924年–大正13年」「昭和モダン街」「かつて、ここで」「20世紀の旅」「時空の旅」の5つのセクションに分け、37,000点*を超える当館収蔵の写真・映像作品、資料を中心にご紹介します。「時間旅行」をテーマとする本展で鑑賞者は、それぞれの時代、それぞれの場所で紡ぎ出される物語と出会うことができるでしょう。また、本展は宮沢賢治による『春と修羅』序文の言葉をひとつの手掛かりとして、戦前、戦後そして現代を想像力によってつなぐ旅でもあります。写真と映像による時空を超えた旅を、どうぞお楽しみください。

吉川富三《女の顔》1924年 ゴム印画 東京都写真美術館蔵
吉川富三《女の顔》1924年 ゴム印画 東京都写真美術館蔵
ヤロスラフ・レスラー《器のある静物、プラハ》1924年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
ヤロスラフ・レスラー《器のある静物、プラハ》1924年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
桑原甲子雄《(地下鉄入口)》1930-39年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
桑原甲子雄《(地下鉄入口)》1930-39年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
杉浦非水《帝都復興と東京地下鉄道》1929年頃 リトグラフ、オフセット・ポスター 国立工芸館蔵
杉浦非水《帝都復興と東京地下鉄道》1929年頃 リトグラフ、オフセット・ポスター 国立工芸館蔵
宮本隆司《サッポロビール恵比寿工場》〈建築の黙示録〉より1990年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
宮本隆司《サッポロビール恵比寿工場》〈建築の黙示録〉より1990年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
雑誌『アサヒグラフ』1930年5月28日号表紙
雑誌『アサヒグラフ』1930年5月28日号表紙
大束元《夜空の構成 数寄屋橋にて》1958年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
大束元《夜空の構成 数寄屋橋にて》1958年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
高木庭次郎〈日本風景風俗100選〉より 1910-23年 ガラス・スライドに手彩色 東京都写真美術館蔵
高木庭次郎〈日本風景風俗100選〉より 1910-23年 ガラス・スライドに手彩色 東京都写真美術館蔵
北野謙〈光を集める〉より《香川県土庄町 小豆島 千年樹 2017年冬至-2018年夏至》2017-18年 インクジェット・プリント 作家蔵
北野謙〈光を集める〉より《香川県土庄町 小豆島 千年樹 2017年冬至-2018年夏至》2017-18年 インクジェット・プリント 作家蔵
宮沢賢治『春と修羅』復刻版 個人蔵
宮沢賢治『春と修羅』復刻版 個人蔵
《サッポロビール・リボンシトロン ポスター》1927年頃 画像協力:サッポロビール株式会社
《サッポロビール・リボンシトロン ポスター》1927年頃 画像協力:サッポロビール株式会社

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る