清川漠 「触感と反射」FOAM CONTEMPORARY

※本展のイメージショット (左)NAMAシリーズ、(右)BLACKシリーズ

名称:清川漠 「触感と反射」FOAM CONTEMPORARY
会期:2024年3月8日(金)〜2024年3月26日(火)
会場:FOAM CONTEMPORARY
開館時間:11:00 〜 19:00
休館日:月曜日
入場料:無料
会場:FOAM CONTEMPORARY
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1
URL:FOAM CONTEMPORARY

「BLACK001」2021 / 1167×910mm / acrylic,acrylic board
「BLACK001」2021 / 1167×910mm / acrylic,acrylic board

清川漠は、「獏嵌(ばくがん)」という独自の技法を用い、境界線をテーマに作品制作を 行うアーティストです。学生時代、絵画‧版画‧彫刻を学んだ経験から、銅版画の技法と直接書き込む絵画表現を混交させた彫刻作品として、「獏嵌」を生み出しました。獏嵌は、アクリル板を支持体とし、その裏面に塗料をあらかじめ塗り、それを彫り掻くことでラインを描いています。さらに、彫られたラインへ塗料を流し込み、反対側の表面から鑑賞させることで、よりシャープな描写を可能にしています。アクリル板の「裏側」から掻いているため、鑑賞者が眼にする画面は反転したイメージとなり、その偶発性も清川の作品の特徴のひとつです。
本展のタイトル「触感と反射」は、作家が近頃興味のあるという鏡の現象から着想を得てつけられました。本展では、代表作の「獏嵌」と、それを発展させたNAMAシリーズ、BLACKシリーズそれぞれの新作を発表します。NAMAシリーズでは、獏嵌作品の表面のアクリル板を剝がすことで、獏嵌のアクリル板の無機質な面とは対照的な、絵の具塗装面の緻密なマチエールが表出します。BLACKシリーズでは、表面に黒のアクリル板を使用することにより鏡のような反射が起こり、周囲のものを表面に写しながらその奥に描かれている像と重なり多層的な奥行きが生まれます。
自身が生み出した「獏嵌」の技法を追求しながら、新たな表現を模索する清川の作品世界を、会場にてお楽しみください。

※本展のイメージショット (左)NAMAシリーズ、(右)BLACKシリーズ
※本展のイメージショット (左)NAMAシリーズ、(右)BLACKシリーズ

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る