「TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から」東京都写真美術館

「TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から」東京都写真美術館

名称:「TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から」東京都写真美術館
会期:2024年4月4日(木)〜7月7日(日) 
会場:東京都写真美術館
観覧料金:当日一般700円
休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日
住所:〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
URL:東京都写真美術館

本展は「時間旅行」をテーマとする東京都写真美術館のコレクション展。人が様々な時代を自由に旅する「時間旅行」という発想は昔からよく知られたSF的なファンタジーだが、想像の世界や芸術の領域では、人は誰でも時間と空間の常識を飛び越えることが可能なのではないだろうか。
詩人で童話作家の宮沢賢治が1924(大正13)年に刊行した『心象スケッチ 春と修羅』では、宇宙的なスケールの時間感覚の中で「わたくし」の心象、言葉で記録された風景、そして森羅万象とがひとつに重なりあったような「第四次延長」という世界が描かれている。その世界観は当時の最先端の科学や思想から影響を受けた宮沢賢治の想像力が生み出したものだ。しかし百年前の詩人の言葉とそれを生み出した想像力には、現代という分断の時代を生きる私たちの心にも響く何かがきっとあるはずである。
本展は百年前である1924年を出発点として、「1924年–大正13年」「昭和モダン街」「かつて、ここで」「20世紀の旅」「時空の旅」の5つのセクションに分け、37,000点を超える同館収蔵の写真・映像作品、資料を中心に紹介。「時間旅行」をテーマとする本展で鑑賞者は、それぞれの時代、それぞれの場所で紡ぎ出される物語と出会うことができるだろう。また、本展は宮沢賢治による『春と修羅』序文の言葉をひとつの手掛かりとして、戦前、戦後そして現代を想像力によってつなぐ旅でもある。写真と映像による時空を超えた旅を、楽しんでほしい。

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