
名称:「東山焼と姫路のやきもの」兵庫陶芸美術館
会期:2025年3月15日~2025年5月25日
会場:兵庫陶芸美術館
開館時間:10:00~17:00 (入館は閉館の 30 分前まで)
休館日:月曜日
※ただし5月5日(月・祝)は開館し、5月7日(水)は休館
観覧料:一般=1,200(900)円
大学生=900(700)円
高校生以下=無料
( )内は20名以上の団体割引料金です。
70歳以上の方は半額になります。
障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。
住所:〒669-2135兵庫県篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961
URL:兵庫陶芸美術館

東山焼は、文政5年(1822)に姫路城の南東に位置する、播磨国飾東郡東山村(現・兵庫県姫路市東山)の興禅寺山東麓で操業を始めました。当時、姫路藩の家老・河合道臣(1767〜1841)は、赤字に悩む藩の財政を立て直すため、姫路木綿や革製品などの特産品を全国に販売しましたが、東山焼にも着目して開窯当初から藩の管理下に置き、正貨の藩外流出にも意を払いました。
当時の高級ブランド品であった京焼の最新の意匠と、一大生産地の肥前有田から窯業技術を取り入れ、青磁や染付を中心に磁器から陶器まで多岐にわたって焼造しました。興禅寺山窯では青磁と染付を中心に、そして男山窯では染付が主に焼かれ、特に古染付写しや祥瑞写しなどの染付に優品が多く見られます。
幕末には姫路城下の豪商六人衆に経営が引き継がれ、明治4年(1871)の廃藩置県を契機に規模の縮小はみられるものの、明治時代にも作り続けられました。
永世舎は、明治10年(1877)に士族授産の目的で大蔵前町(現・塩町及び十二所前町)に設立されました。肥前大川内の陶工・柴田善平(生年不詳〜1902)の指導を仰ぎ、旧姫路藩士に加えて東山焼の陶工、画師なども作陶に携わりました。主に輸出用の色絵製品が作られ、同21年(1888)頃まで操業されました。また、永世舎の陶工・中川勇次郎(1849〜1922)は、明治14年(1881)に自宅の小姓町で、精緻な竹べら細工が特徴的な陶器を中心とする鷺脚焼を始めました。
本展では、近世後期から近代に花開いた、東山焼・永世舎・鷺脚焼などの姫路のやきものを紹介します。




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