「笠岡市立竹喬美術館名品展 うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」静岡市美術館

小野竹喬《野辺》 昭和42年(1967年) 笠岡市立竹喬美術館蔵

名称:「笠岡市立竹喬美術館名品展 うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」静岡市美術館
会期:2025年4月12日(土)〜5月25日(日) 会期中に一部展示替えあり
会場:静岡市美術館
開館時間:10:00〜19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、高校生・大学生・70歳以上 1,000円(800円)、中学生以下 無料
   ※( )内は前売および20名以上の団体料金
   ※障がい者手帳などの持参者および付添者(原則1名)は無料
住所:〒420-0852静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3F
TEL:054-273-1515
URL:静岡市美術館

小野竹喬 《島二作(早春・冬の丘)》 大正5年(1916年) 笠岡市立竹喬美術館蔵
小野竹喬 《島二作(早春・冬の丘)》 大正5年(1916年) 笠岡市立竹喬美術館蔵

展覧会「笠岡市立竹喬美術館名品展 うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」が、静岡市美術館にて、2025年4月12日(土)から5月25日(日)まで開催される。
小野竹喬(おの ちっきょう)は、日本の自然が織りなす表情を描き続けた日本画家だ。明治22年(1889年)岡山・笠岡に生まれた竹喬は、明治36年(1903年)、14歳で京都に上り、近代京都画壇を代表する竹内栖鳳(たけうち せいほう)に師事。以後、75年におよぶ活動において制作の姿勢は一貫しており、季節の移ろいとともに自然が示すささやかな表情を素直に捉え、鮮やかかつ明快に描きだした。
展覧会「笠岡市立竹喬美術館名品展 うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」は、近代京都画壇の巨匠・竹喬の全貌に迫る、静岡県内では初の回顧展。笠岡市立竹喬美術館の収蔵作品を中心に、初期から晩年までの作品約120点を通して、竹喬の生涯と画業の変遷をたどってゆく。
栖鳳に入門した竹喬は、四条派の筆法と西洋絵画の写実表現を融合した作風を学んでいる。その後、ポール・セザンヌなどの西洋近代絵画や、新南画の技法を摂取し、大正5年(1916年)には文展に出品した《島二作(早春・冬の丘)》で特選を受賞。大正7年に文展から離脱すると、「国画創作協会」を設立し、その第1回展に《波切村》を出品した。新南画に西洋絵画の技法を取り入れ風景表現の可能性を拓いた同作は、重要文化財に指定されることになる。
本展では、初期から晩年までの名品を通して、竹喬の全貌を紹介。重要文化財である代表作《波切村》と画稿2点を期間限定で公開するほか、初期の《島二作(早春・冬の丘)》、静岡だけの特別出品として《冬日帖》、晩年の《樹間の茜》や《奥の細道句抄絵》の習作などを一堂に集めて展示する。

重要文化財 小野竹喬 《波切村》(右隻) 大正7年(1918年) 笠岡市立竹喬美術館蔵 [4月26日(土)〜5月6日(火・振)展示]
重要文化財 小野竹喬 《波切村》(右隻) 大正7年(1918年) 笠岡市立竹喬美術館蔵 [4月26日(土)〜5月6日(火・振)展示]
重要文化財 小野竹喬 《波切村》(左隻) 大正7年(1918年) 笠岡市立竹喬美術館蔵 [4月26日(土)〜5月6日(火・振)展示]
重要文化財 小野竹喬 《波切村》(左隻) 大正7年(1918年) 笠岡市立竹喬美術館蔵 [4月26日(土)〜5月6日(火・振)展示]
重要文化財 小野竹喬 《波切村》 大正7年(1918年) 笠岡市立竹喬美術館蔵 [4月26日(土)〜5月6日(火・振)展示]
重要文化財 小野竹喬 《波切村》 大正7年(1918年) 笠岡市立竹喬美術館蔵 [4月26日(土)〜5月6日(火・振)展示]
小野竹喬 《仲秋の月》 昭和22年(1947年) 笠岡市立竹喬美術館蔵
小野竹喬 《仲秋の月》 昭和22年(1947年) 笠岡市立竹喬美術館蔵
小野竹喬 《樹間の茜》 昭和49年(1974年) 笠岡市立竹喬美術館蔵
小野竹喬 《樹間の茜》 昭和49年(1974年) 笠岡市立竹喬美術館蔵
小野竹喬 《冬日帖》 昭和3年(1928年) 京都市美術館蔵
小野竹喬 《冬日帖》 昭和3年(1928年) 京都市美術館蔵
小野竹喬《野辺》 昭和42年(1967年) 笠岡市立竹喬美術館蔵
小野竹喬《野辺》 昭和42年(1967年) 笠岡市立竹喬美術館蔵

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