JACKSON kaki 「展示型パフォーマンス 日常を脱皮する」Artist Cafe Fukuoka

  • 2025/6/25
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JACKSON kaki 「展示型パフォーマンス 日常を脱皮する」Artist Cafe Fukuoka

名称:JACKSON kaki 「展示型パフォーマンス 日常を脱皮する」Artist Cafe Fukuoka
会期:2025年7月5日(土)〜2025年7月6日(日)
会場:Artist Cafe Fukuoka
開館時間:13:00 〜 20:00
入場料:1日券 2000円、2日通し券 3000円
住所:〒810-0043 福岡県福岡市中央区城内2-5
電話:080-2481-5997
URL:Artist Cafe Fukuoka

このたび0fficeでは、JACKSON kakiによるパフォーマンス企画「日常を脱皮する」を企画いたします。
本企画は、フランツ・カフカの小説『変身』を思想的基盤とし、人間がふとした瞬間に「怪物」となってしまう内面の狂気や暴力性を、AI技術を介して可視化・再解釈する展示型のパフォーマンス作品となります。
カフカの『変身』は、社会的存在としての「人間」が、ある朝突然“虫”に変わってしまうという寓話的設定を通して、人間の内なる異物性、狂気、孤独、そして不条理な現実との断絶を描いた作品であり、本作ではその思想を現代のテクノロジーと交差させ、「社会的にふるまう」人間が、日常の中でふとした拍子に理性の仮面を脱ぎ捨て、野生的な衝動や死の衝動と直面する刹那を浮かび上がらせます。
日常的な行為―労働、食事、着替え、休息といった行動の中に潜む「狂気になりうる瞬間」に着目し、それらの行為をライブ・パフォーマンスとして空間上で展開します。
会場内には複数のカメラが設置され、パフォーマーの動きをリアルタイムでキャプチャ。その映像データはAIにより即時解析・変換され、パフォーマーの姿は“怪物”のプロンプトに基づく映像としてプロジェクションされていきます。
つまり、観客は「人間として振る舞っている人間」が、AIの視点から見た“怪物”として常に再描写されていく光景を目の当たりにすることになります。この作品は、AIという「外部の目」によって人間性がいかに再定義されるかを提示すると同時に、人間の存在が常に社会的に“構築されている”こと、そしてその構造の裂け目から現れる内なる“他者=怪物”との対峙をテーマとします。
私たち0fficeは、こうしたテクノロジーと身体を駆使した挑戦的な芸術表現が社会に問いを投げかけ、個々人の感性を揺さぶる場として機能することを願い、この企画の主催に取り組んで参りたいと思っています。日常の中に潜む「狂気になりうる瞬間」を捉える本作は、まさに今日的なテーマを浮き彫りにします。
さらに本企画では、JACKSON kakiに加え、現地のアーティストたちとのコラボレーションによる2日間の連続上演を予定。異なる背景や身体を持つ表現者たちが交わることで、ひとつの空間がどう変容していくのか、ぜひ体験していただきたいと思っています。
たくさんの方々にご来場いただき、この試みに立ち会っていただけることを願います。

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