「山口蓬春と吉田五十八」山口蓬春記念館

名称:「山口蓬春と吉田五十八」山口蓬春記念館
会期:2023年12月2日(土)〜2024年1月28日(日)
会場:山口蓬春記念館
開館時間:9:30 〜 16:00
休館日:月曜日
   1月8日は開館
   12月29日~1月3日、1月9日は休館
入場料:一般 600円、障害者手帳提示と付き添い1名 500円、高校生以下 無料
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
URL:山口蓬春記念館

「山口蓬春と吉田五十八」山口蓬春記念館
「山口蓬春と吉田五十八」山口蓬春記念館

山口蓬春記念館の主屋と画室は、令和5年(2023)2月27日、国登録有形文化財に登録されました。また、画室につきましては、完成から今年で丁度70年目を迎えます。山口蓬春記念館・公益財団法人 JR東海生涯学習財団では、これらを旧山口蓬春邸としての当館の魅力を再確認・再発信する機会と捉え、初冬企画展「山口蓬春と吉田五十八-旧山口蓬春邸有形文化財登録記念-」を開催いたします。
当館は、日本画家・山口蓬春(1893-1971)が昭和23年(1948)から亡くなるまでの約23年間を過ごした旧宅で、既存の木造2階建て家屋を蓬春が自邸として購入後、画室をはじめとした増改築を建築家・吉田五十八(1894-1974)が手掛けました。
蓬春と五十八は、大正4年(1915)に東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、ともに大正12年(1923)に卒業します。以来、蓬春と五十八は生涯親しく交流を続け、五十八は、蓬春の自宅や画室を設計するだけでなく、自らが設計した建物の内部に蓬春の作品を用いるなど、二人の間には芸術を通じた強い結びつきがありました。絵画と建築の違いはあるにせよ、二人はまさに同時代を生きた同志であったといえます。そんな五十八が蓬春の好みに応じて増改築した旧山口蓬春邸は、二人の芸術家によるコラボレーションともいえるのです。
本展では五十八が設計した戦前、戦後の画室に焦点をあて、五十八が創造した空間で、蓬春がいかなる名作を生み出したかを展観しながら蓬春と五十八の交流の軌跡を辿ります。また、作品とともに、蓬春や五十八の美意識が息づいた建物や時に作品のモティーフとなった庭園など、蓬春芸術の源泉ともいえる旧山口蓬春邸の魅力をこの機会にご堪能いただければ幸いです。

山口蓬春
《南嶋薄暮》
(紀元二千六百年奉祝美術展出品)
昭和15年(1940)
山口蓬春 《南嶋薄暮》 (紀元二千六百年奉祝美術展出品) 昭和15年(1940)
山口蓬春
《望郷 小下絵》
(第9回日展)
昭和28年(1953)
山口蓬春 《望郷 小下絵》 (第9回日展) 昭和28年(1953)
山口蓬春
《白蓮木蓮》
(新橋演舞場緞帳原画)
昭和32年(1957)
山口蓬春 《白蓮木蓮》 (新橋演舞場緞帳原画) 昭和32年(1957)
《稱讚浄土佛攝受經》天和3年(1683)表装 重要美術品
《稱讚浄土佛攝受經》天和3年(1683)表装 重要美術品
ジョルジュ・ルオー《三人の裸婦》1920年代 © ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 B0676
ジョルジュ・ルオー《三人の裸婦》1920年代 © ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 B0676
吉田五十八《画室内観パース 複製》昭和28年(1953)頃 原作品所蔵:東京藝術大学 画像提供:東京藝術大学/DNPartcom
吉田五十八《画室内観パース 複製》昭和28年(1953)頃 原作品所蔵:東京藝術大学 画像提供:東京藝術大学/DNPartcom
葉山・山口蓬春邸「新画室にて」蓬春と五十八 昭和32年(1957)
葉山・山口蓬春邸「新画室にて」蓬春と五十八 昭和32年(1957)
葉山・山口蓬春邸「新画室」内観
葉山・山口蓬春邸「新画室」内観
葉山・山口蓬春邸「桔梗の間」前庭
葉山・山口蓬春邸「桔梗の間」前庭
葉山・山口蓬春邸「茶の間」
葉山・山口蓬春邸「茶の間」

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