「Drawings – Plurality – 複数性へと向かうドローイング<記号、有機体、機械>」PARCO MUSEUM TOKYO

「Drawings - Plurality - 複数性へと向かうドローイング<記号、有機体、機械>」PARCO MUSEUM TOKYO

名称:「Drawings – Plurality – 複数性へと向かうドローイング<記号、有機体、機械>」PARCO MUSEUM TOKYO
会期:2022年1月21日(金)~2月7日(月)
  ※21日はオープニングイベントのため16:00閉場となります。
  ※入場は閉場の30分前まで 
  ※最終日は18時閉場
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F 東京都渋谷区宇田川町15-1)
入場料:一般300円
  小学生以下無料
  PARCOポイント プレミアムステージの方は入場料無料
  PARCOポイント レギュラーステージの方は入場料半額
  ※ポケットパルコのマイページにてご自身のランクをご提示ください
  ※ご本人様に限ります
  ※他割引サービスとの併用不可
主催:パルコ
住所:〒 150-8837  東京都渋谷区宇田川町15-1
TEL: 03-6455-2697
URL:PARCO MUSEUM TOKYO

株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区、以下パルコ)は、PARCO MUSEUM TOKYOにおいて「ドローイングとは何か?」という根源的な問いをテーマとした、鈴木ヒラク/村山悟郎/やんツーの3名による展覧会”Drawings – Plurality”を企画・開催します。
Draw(引っ張る)という動詞は、Lines(線)について探求する社会人類学者ティム・インゴルドが指摘したように、もともと「糸の操作」と「軌跡の刻印」といった手の行為を指しています。
先史時代の洞窟壁画から現代のアートに至るまで、人類にとって新たに線を生成したり、線の軌跡を見いだすというドローイング行為は、普遍的かつ多様なものとして連綿と続いています。
また、特に2000年代以降の西欧ではドローイングの再定義・再評価が進み、今や単に下描きや紙への素描という意味を超え、それ自体がコンテンポラリー・ドローイングというアートのジャンルとして成熟しつつあります。
アメリカのThe Drawing CenterやイギリスのDrawing Roomといった専門の美術館の活動が活発化し、各地で展覧会の開催や様々な書籍の刊行、そしてドローイングに特化したアートフェアも数多く行われています。
日本のシーンは、未だそうした欧米の動向との連続性が乏しいとも言えます。
しかし、東洋に根付く自然界の線に対する感受性や、ハイアートとストリートの混交などの文化的背景をベースとして、新たなドローイングを表現するアーティストが増えてきている現状も、またあります。
今回、このような時代状況も踏まえ、現代の日本においてラディカルなアプローチでドローイングの可能性に向き合う3名のアーティストを紹介します。
パンデミックと共に生きるこの宇宙時代に、人間中心主義から脱した場所で独自に線を生成していく3名のアーティストたちの実践から、私たちはどのような意味や感覚を見いだすのでしょうか。

作家について:鈴木ヒラク、村山悟郎、やんツー
ドローイングを軸にラディカルな実践を繰り広げている三名のアーティスト、鈴木ヒラク、村山悟郎、やんツーを結び合わせた展覧会 “Drawings – Plurality” 。
三者のドローイングはそれぞれ独自の観点を持っていますが、互いに絡まり合う関係にあります。宇宙の万物が現す線から路上の記号までを解体・再接続し、新たな言語としてのドローイングを探究する鈴木ヒラク、触覚的な線描を用いながら有機体の自己組織化を創発させる村山悟郎、そしてメディア・機械・装置が造りだす線描に人が何を見いだすのか軽妙に問うやんツー。この三者のドローイングには、必ずしも人間を中心に据えない線の広がりがあります。人類の外側にある物質や生命、そして機械の線もまた、アーティストの創造とのあいだに結び目をつくっています。
鈴木は、天体現象や自然物における時間積層、また都市の断片などに潜在する線を筆跡として採取し、光を反射する物質を用いて描く/書くことで、時空間における光の軌跡として提示します。また、村山は、タンパク質の構造化や、魚やトカゲそして貝殻模様などの生物の体表に現れるチューリングパターンのように、生命が組織化することで生み出す線に傾注しています。そして、この二者のドローイングの間を縫うようにして、やんツーの機械の線が問いを紡ぎ出します。機械や装置を用いることで物理的に発生する不確定性を取り出し、理性を伴わない要素を含んだ線を生成させるやんツー。
これらの物質・生命・機械が絶妙なバランスで相互に交わる領域に、人はどのような差異や芸術を見いだすのでしょうか?本展では、このPlurality(複数)のドローイングに相互参照しあう線を引きながら、それぞれの実践を紐解いていきます。

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