名称:櫻井類&ジダーノワ・アリーナ「ゆらゆらゆれる記憶と痕跡」瑞雲庵
会期:2022年9月1日 (木) – 9月25日 (日)
開館時間:木金土日|11:00-18:00
休館日:月火水
主催・企画:Zhdanova Alina
助成:公益財団法人西枝財団、朝日新聞文化財団
協力:アートスペース感
制作協力:京都芸術センター、Quartier em Hafen
住所:〒603-8074京都市北区上賀茂南大路町62-1
TEL: 03-3535-2524
URL:瑞雲庵
痕跡を残すことと、消えてしまった記憶と、の追いかけっこ。身体性を用いた技法で絵画を制作する櫻井類と、忘却をテーマに映像を制作するジダーノワ・アリーナの2人による展覧会です。
櫻井の絵画は、櫻井がその絵画に対して向き合い、動きをそのまま描いていくことで作られます。絵画には動きの痕跡が残り、それが作品となって残されます。
対して「忘却」をテーマとするジダーノワは、想起できる記憶と思い出せない記憶について研究・制作を行っています。
櫻井が作り出す世界は、いわば「忘却させないため」の行動です。櫻井のつくる痕跡を辿りながら、記憶と忘却について展覧会を通じて探っていきます。
展示構成
本展は3章構成で、各章ごとに古民家を利用した会場内で場所を変え、展示を行います。
第1章:時間の代弁(母屋 1階)
櫻井が描く「顔」のシリーズをメインに構成し、我々が生きている今の時間を表現します。ジダーノワの映像作品では、櫻井が残している痕跡を拾い集め表現します。第2章:想起(母屋 2階)
屋根裏部屋のような空間になっている母屋2階は、子ども時代にあこがれた秘密基地のような印象を抱きます。ここでは櫻井の過去作品と、櫻井の人生を辿って作られたジダーノワの映像作品を展示し、過去の世界を表現します。
第3章:海(蔵)
蔵の真ん中に布を垂らし、ジダーノワの作品として映像インスタレーションを行います。背後には櫻井の絵画作品が透けて見え、映像の中では日本やロシア、ドイツで行ったリサーチを元に、様々な人間の記憶を写し出します。ここでのテーマ「海」は忘却を意味市営ますが、この忘却は過去ではなく未来に向くための者として扱っています。本展における最終的な解をここで表現します。
出展作家
櫻井類
画家・アーティスト。広島県生まれ、大阪府出身。京都芸術大学博士後期課程修了。描く身体とその痕跡としてのイメージに着目した作品制作やライブパフォーマンスを行う。
主な個展:galerie16(2016-21)、ギャラリー島田(2016、’17、’19、’21)、岐阜現代美術館(2019)
アーティスト・イン・レジデンス:フィンランド(2016)、スウェーデン(2018)
舞台作品出演:アンサンブル・ゾネ「2022 空 そこはかとなく 刻々と」
ジダーノワ・アリーナ
映像作家・インディペンデントキュレーター。モスクワ生まれ、北海道出身。京都市立芸術大学博士課程在籍。記憶をモチーフに鑑賞者の記憶と対峙する様な作品を制作。国内外の映画祭や展覧会等に出展。
2021年に「Symptoms」(アートスペース感/京都)をキュレーション。また同年モスクワの生家を訪ね、記憶のフィールドワークを行う。2022年には京都芸術センターとQuartier am Hafen(ドイツ)とのArtist Exchange Programに参加、2か月間ドイツ・ケルンにて滞在制作を行う。
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