天目 2008年12月25日更新
【和:てんもく】 |
【中:Tian mu】 |
基本用語|>天目 |
鎌倉時代に中国の浙江省の天目山にあった僧院に留学した日本の禅僧たちが、そこで喫茶に用いられていた黒釉の茶碗を持ち帰ったことに由来すると伝えられる。現在日本では黒釉茶碗を総称して天目と呼ぶ傾向がある。生産地は福建省建窯、江西省吉州窯、磁州窯系(河南天目)などが主である。黒釉そのものを天目釉とも呼び、焼成の具合によって釉調が変化する、曜変、油滴、禾目(兎亳)などもある。作品中の禾目天目と呼ばれるものは、宋時代に喫茶に最適とされた建窯の作品で、釉の表面に兎の細毛のような細い筋が縦に流下したものである。日本では江戸時代にこれを禾に見立ててこの名称がつけられた。出所:中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
関連用語:玳玻天目茶碗 |玳玻釉仏像文碗|
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