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俑 2009年1月28日更新
中国で、死者とともに埋葬した、人間や動物の姿をかたどった人形のことで、実際の人や動物を埋める殉葬のかわりに、戦国時代(前四〇三~前二三一年)以降、流行した。
文官・武官などの臣下をはじめ、妻妾、奴隷、家畜や愛玩動物など、多種多様なものを作り、死後の世界への従者あるいは死者に対する魂の鎮めとした。
土・木・金属・陶製など各種の素材が用いられ、大きさも大小様々であるが、各時代によって特色あるものが多数制作された。秦時代(前ニ二一~前二〇七年)の始皇帝の陵墓から出土した千数百体にものぼる等身大の陶俑(兵馬俑)は世界的に著名であり、唐時代(六一八~九〇七年)には三彩の俑も盛んに作られ、今日でも数多くの遺例が知られている。単なる造形作品としてばかりでなく、宮廷をはじめとする上層階級の人々の習俗を具体的に物語る資料としても重要視される。
出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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