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地黄湯帖 2009年3月9日更新
【和:じおうとうじょう】 |
【中:Di huang tang tie】 |
晋・南北朝|彫刻・書画|>地黄湯帖 |
王献之筆
一巻
紙本墨摸
縦25.3 横24.0
東晋時代・四世紀
東京・台東区立書道博物館
地黄湯とは漢方薬の一種であり、これはその薬についての尺牘である。王献之(三四四―三八八)の真跡といわれるものは王羲之(三〇三―三六一)同様伝存しないが、墨跡本として伝世するものが数種あるといわれ、その一つにこの地黄湯帖があげられる。柔らかさとしなやかさとを併せもつ落ちついた書風で、本文六行の構成をうまくまとめあげている。もとは宋の内府に珍蔵され、高宗がこれに題簽を付した。『淳化閣帖』巻第十所収。その後、賈似道の手にわたり、明代に入り文徴明(一四七〇―一五五九)、王寵、文彭(一四九八―一五七三)が所蔵し、清代に至っては孫星衍、呉栄光、羅振玉所蔵の後、明治四十四年(一九一一)十二月三日、文求堂を介して中村不折(一八六六―一九四三)の有に帰した。巻末に文彭、常生、成親王、英和ら六家の観記や跋がある。呉栄光はこれを手に入れた際、自らが撰輯した集帖である『筠清館帖』に刻入している。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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