「コスチュームジュエリー ―美の目覚め―小瀧千佐子コレクション」和光ホール

(上から時計回りに) 「ヴァレンティノ ゴールド ネックレス」(1967年) スクエアカットしたラインストーンと極細のメタルパイプ素材で作られたネックレス。コッボラ・エ・トッポ制作。 「トリファリ トゥッティー・フルッティ ブローチ」(1940年代) カルティエのデザイナーだったアルフレッド・フィリップがアメリカに渡り、大戦中にガラス素材とエナメル彩で制作した稀少なブローチ。 「ロジェ・シェ・ママ ブローチ」(1960年代) ビッグメゾンのオートクチュールラインのためにデザインされた、ラピラズリを模したカボーションとドロップバールのブローチです。大ぶりで華のあるアイテムです。

名称:「コスチュームジュエリー ―美の目覚め―小瀧千佐子コレクション」和光ホール
会期:2021年11月10日(水) ~ 2021年11月16日(火)
会場:本館6階 和光ホール
開館時間:10:30~19:00(最終日は17:00まで)
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:和光ホール

今から100年ほど前に社会進出を果たしたヨーロッパの女性たちは、コルセットから解放され、ファッションを謳歌しました。その頃に誕生したコスチュームジュエリーは、ガラスや非貴金属を用いて自由におおらかにデザインされ、ヨーロッパからアメリカに広がり、ハリウッドの女優をはじめ当時の女性たちは独創性の高さとデザインの美しさに魅了されました。
今展ではコスチュームジュエリーの世界的コレクターで研究家でもある小瀧千佐子さんの貴重なコレクションを堪能できます。1960年代にスキャッパレリやヴァレンティノなどのデザイナーの求めに応じて、コッポラ・エ・トッポが制作したボリューミーなネックレス。そしてディオールやバレンシアガのオートクチュールのためにロジェ・ジャン・ピエールが制作したエレガントなジュエリーなど、これまで日本ではほとんど紹介されてこなかった作品を展覧。ほかに1920から40年代のフランスのアール・デコのジュエリー、もちろんシャネルやディオール、ハスケルなどもご紹介します。
「私の目を通して、私の感性で選び抜いたコスチュームジュエリーを約500点お持ちします。いずれもデザインが秀逸で上品なものばかりなので、ぜひ身に着けて楽しみながらお選びください。そして、激動の時代を生きたデザイナーのスピリットを感じ、その美しさに鼓舞されれば、きっと新しい自分に出合えることでしょう」

小瀧千佐子 (こたき・ちさこ)
約40年にわたってパリ、ロンドン、ミラノ、ブリュッセルを中心に集めたビンテージ・コスチュームジュエリーを日本に紹介するコレクターであり研究家。
日本有数の近代ベネチアガラス並びにビーズのコレクターでもあり、1983年には日本で初めてのベネチアガラス専門店をオープンさせた。
デザインも手掛け、自身のショップ・ブランド「chisa(チサ)」では、すべての作品の総合プロデュースを務める。

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