「新・用の美展 用をあらため、美にかえる (NEW) NORMAL ART」ワコールスタディホール京都

「新・用の美展 用をあらため、美にかえる (NEW) NORMAL ART」ワコールスタディホール京都

名称:「新・用の美展 用をあらため、美にかえる (NEW) NORMAL ART」ワコールスタディホール京都
会期:2021年11月10日(水)~12月17日(金)10:00-20:00
休館:土曜・日曜・祝日 
会場:ワコールスタディホール京都
入場料:無料
主催:京都芸術大学ウルトラファクトリー
協賛:株式会社ワコール、株式会社資生堂
協力:京都信用金庫、株式会社細尾、新工芸舎、MTRL KYOTO/FabCafe Kyoto、長岡銘竹株式会社、土肥板金工業株式会社、かみや民芸店、竹工房喜節、藤原製本株式会社、中田工芸株式会社(順不同)
ディレクション:服部滋樹 ミヤケマイ 白石晃一 中家寿之
メンバー:石川蒼 伊藤瑞 大塚崚太郎 北山菜水 小橋美花 佐藤星那 城井知世 武内小春 谷口雄基 永倉瞭 中森美咲 西川りさ 橋佐古和香 服部亜美 山下龍二
住所:〒601-8506 京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1階
TEL:075-556-0236
URL:ワコールスタディホール京都

このたび、「ワコールスタディホール京都」にて、京都芸術大学の「新・用の美プロジェクト」による展覧会「新・用の美展 用をあらため、美にかえる (NEW) NORMAL ART」を開催いたします。
京都芸術大学では、現代の「美」を探るプラットフォームとして、学生とクリエイターチームとともに「新・用の美プロジェクト」を立ち上げました。産業革命という社会的パラダイムシフトを受けて、西洋で起きたウイリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動」、それを受けた柳宗悦による「民藝運動」が日本で起こり、「美」における新しい発見がなされたように、コロナ禍で変化し困窮する今だからこそ、これからのわたしたちの暮らしが求める新しい美のかたち、用の機能の可能性を探ることが重要であると考えます。
2021年5月にスタートを切った「新・用の美プロジェクト」は、「民藝」のリサーチ、生活の中で「美」を感じる心理的な要件や文化性など考察から、京都の伝統工芸の工房、デジタルファブリケーションなど現代のテクノロジーを利用したものづくり、その融合の実践を行う場でのフィールドワークを行ってきました。 そのなかで得た、これまでの工芸における「用」をあらため、新たな「用」や「美」を生み出しながら、使い手のなかで成長するようなものもありうるのではないかという批判的視点から、本展では「空間」「時間」「機能」「見方」の4つの指向性を用いて新たな用の美、あるいは様式を生み出すことを試みました。 本展が「美」や「用」をめぐる新しいプラットフォームとなり、そこから未来シナリオを描くような提案となれば幸いです。

空間
かつて日本家屋にあった床の間、仏壇、縁側といった空間が失われることで、現代の生活から自然や祖先とのつながり、コミュニティが切り離されていった。精神性の支柱である空間を現代の生活にもどす試みや、隠さないとならない、日常目障りなモノたちを用の美にすること、環境に負担をかけない物質であることによりストレスのない生活空間を提案する。
ミヤケマイ [美術家]

時間
現代の消費サイクルは早く、修繕を前提とされていない素材やモノの寿命は短くなっている。「修繕」という手を加えることで寿命時間が伸び、愛着が生まれ、捨てられていくものへの後ろめたさが緩和されるなどモノとの関係性が再構築されること、マインドケアに着目した。寿命時間の変化がもたらす作用について考察する。
白石晃一[美術家/ヒューマンコンピュータインタラクション研究者] 

機能
産業革命以降に生み出された道具は、いまやほとんどスマートフォンの中に機能としてある。生産者と消費者の距離が遠く離れ、かつて「用の美」といわれていたものが身のまわりにもう見当たらない状態で、「用の美」に普遍性があるといえるのか。そんな仮説をもとに「現在」そして「未来」に向けて求められるであろう機能を提示する。
服部滋樹 [クリエイティブユニットgraf代表/クリエイティブディレクター/デザイナー] 

見方
柳宗悦の語る「用の美」の定義やモノの見方など、言語化されたテキストをもとに改めて自身のモノづくりやモノとの向き合い方について見つめ直す。そして、そこから生まれた気づきや問いについて考え、実際に手を動かして再現してみるというプロセスを経て、見つけた視点を反映した作品を展示する。
中家寿之[グラフィックデザイナー]

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