「切り絵作家三人展」阪神梅田本店

下村優介「ZOO distance. 」 (切り絵、85×100cm)

名称:「切り絵作家三人展」阪神梅田本店
会期:7月27日(水)→8月2日(火)※最終日は午後5時終了
時間:10時〜20時
会場:8階 ハローカルチャー3
住所:〒530-8224 大阪市北区梅田1丁目13番13号
TEL: 06-6345-1201
URL:阪神梅田本店

切り絵は世界各国で愛されるアート。日本では古来より、神事から庶民の文化にまで幅広い場面で浸透してきました。身近な”紙”という素材を、ハサミやカッターナイフを巧みに操り制作された絵画的作品。今展では、関西を中心に活動する切り絵作家3人にスポットをあて、独自の世界観をもって動物や小鳥、昆虫などのモチーフで制作された繊細な作品を一堂に展観いたします。超絶技巧でありながらも心温まる作品たちをどうぞお楽しみください。

下村優介「ZOO distance. 」 (切り絵、85×100cm)
下村優介「ZOO distance. 」 (切り絵、85×100cm)

【下村優介 略歴】
1988年 大阪生まれ。
学生時代はラグビー選手として10年間を過ごした後ラーメン屋を経て、2012年より完全独学で切り絵を始める。
自身の手描きの線を最大限に活かした細密なだけではない生命感のある作品を切り出している。
今までに見たことのないオリジナルな切り絵を求め、制作に取り組む。2014年からは、海外にも活動範囲を拡げ、パリで開催されたアートフェアには2016年まで三年連続出展をした。また、アメリカ・スペイン・ニュージーランドなどの地に直接足を運び現地にて切り絵教室を開催する活動も行っている。2019年にはパリで個展を開催。全国の百貨店・ギャラリーでの出品多数。

(下村優介 コメント)
切ることは整えること。そして空間を作ること。 テクノロジーの進歩は人間の価値観を揺るがし、日々デジタル化へ目まぐるしく変化する中、我々は生きています。そんなさなかに私は手作業の可能性と価値観を切り絵に感じ、その表現の限りを模索しています。 温度と動きを持たせた、エネルギッシュな躍動感を自身の作品へ求め、また切り絵特有の影を活かすことにより、空間としての切り絵表現を私は目指しています。静のアートから動のアートへ、それこそ私が切り絵に求める今までにない概念です。

tsuji 「着物」 (切り絵、35×25cm)
tsuji 「着物」 (切り絵、35×25cm)

【tsuji 略歴】
1994年岡山県生まれ。2017年岡山大学教育学部卒業。2017年岡山にて初個展「紙からうまれた」。2019年瀬戸内市立美術館「超絶の世界展」参加。
(出品歴)
2017年 個展「紙からうまれた」(岡山、以降開催’18・’19・’21年)、2人展「トコハナの窓」(大阪)
2018年 「SAMURAi作品展」参加(山梨)
2019年 2人展「トコハナの庭」(兵庫)、「超絶の世界展」参加(岡山)
2020年 個展「紙製標本館」(岡山)
2022年 「倉敷京都国際文化交流展」参加(岡山)

(tsuji コメント)
中学時代、本の著者紹介でアンデルセンの切り絵を見てこの技法に興味を持ちました。その後大学の卒業制作等でも切り絵を選び、紙1枚分の立体感、映る影に面白さを感じ作り続けています。また今まで作ってきたものの中には彩色されたも含まれますが、黒一色の紙で作ったものにも色を感じるという感想をいただいくこともあり興味は尽きません。ペンで描いたでも筆で描いたでもない線と、絵の具とはまた違った色や輪郭を使い絵を作ること、そして単純にその切っていくという作業は私にとって大変面白いです。絵を楽しんでいただければ幸いです。

椿あぐり「逢瀬-2羽の雀と薔薇の園-」 (切り絵、34×43cm)
椿あぐり「逢瀬-2羽の雀と薔薇の園-」 (切り絵、34×43cm)

【椿あぐり 略歴】
兵庫県生まれ。神戸女学院大学心理・行動化学科卒業。2017年、初めて切り絵に触れてから、一枚の紙を切り抜いて絵を完成させていくという「足し算」ではなく「引き算」で絵を描いていく点、切り抜いた線が織りなす「影」に強い魅力を感じ、2018年より切り絵作家を始める。学生時代は心理学を学び、卒業後は福祉職に従事、「人の傍らに寄り添い、ぬくもりを届ける」をコンセプトに活動。関西を中心に展示だけでなく、ワークショップを開催するなど切り絵の布教活動も行っている。
(出品歴)
2019年 アート甲子園 (Gallery hana*輪)、濃黒切り絵展2019( Atelier cypris)
2020年 キプリスグランプリ (Atelier cypris)、  濃黒切り絵展2020 (Atelier cypris)
2021年 高槻阪急 アートフェスタ2021春 (高槻阪急)、ジャパンあるていすと展 (茶吉庵ギャラリー)、
    神戸阪急アートフェア 3Artists Exhibition (神戸阪急)、 TATSUYA ART COMPETITION 2021 (GALLERY龍屋)
2022年 キプリスグランプリ( Atelier cypris)

(椿あぐり コメント)
一般的に硬いイメージのある切り絵ですが、それとは逆に「柔らかい線で、モフモフした生き物」を一枚の紙から生み出し、「人の暮らしの傍らに、そっと寄り添いぬくもりをお届けする」をコンセプトに日々制作活動に勤しんでおります。

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