「高須英輔 彫刻展 -蘇生組積 part II-」オリエ アート・ギャラリー

高須英輔「レリーフ」木、W300×H300 mm

名称:「高須英輔 彫刻展 -蘇生組積 part II-」オリエ アート・ギャラリー
会期:2022年10月18日(火)ー10月28日(金)
開館時間:10:00-17:30
休館日:10月23日(日)
入場料:無料
会場:オリエ アート・ギャラリー
住所:〒107-0061 東京都港区北青山2-9-16 AAビル1F
TEL:03-5772-5801
URL:オリエ アート・ギャラリー

オリエアート・ギャラリーでは、高須英輔の彫刻展を開催します。
高須英輔は野外彫刻を含む室内外の空間デザインに携わりながら、手仕事としては木素材を中心に、また歴史や物語に着目しながら制作続けています。
「蘇生組積」は、高須が1980年代から創作する木口の集積による彫刻シリーズで、本展覧会のタイトル「 1 が 2 に 4 が 8 に 16 が 32になり 微塵になって 無限となれ …… 」にもあるように、木材を鉈(なた)で割る行為を通して、1 が 2 に、2 が 4 にと、、 1つの塊から、数を増した木片を隣々に積んでゆき、物理的事象に心象的な広がりを重ねた作品です。数量がアンカウンタブルに近づくと同時に質量は霧のように儚くもなり、禅の思想を意識させえられます。
 2019年、その土地に生きた桜の木を使い、過去からつづく土地の息遣いを「蘇生組積」によって新たな暮らしに添える機会を得ました。高須が取り組んでいるもう一つのシリーズ「輾てん轉」(モノに宿る人の想いを形にするプロジェクト)とMIXした内容となり、一つのプロジェクトの中で文字通りの「蘇生」を体感する好例となりました。
 本展覧会では、φ1200×mmの円形レリーフを含む割肌潔い木片作品の他に、流木による作品など多彩な「蘇生組積」作品をご紹介します。高須の手によって再び蘇る木材の生命の輝きをぜひご高覧ください。

高須英輔 Hideho TAKASU
1946 横浜市に生まれる
1983〜 空間デザイナーとして建築関係の空間づくりに携わりながら、彫刻・彫刻的家具を発表
1993 宝仙学園短期大学助教授を退官
1995〜 階段をテーマとした彫刻作品の発表開始
2010〜 古材を使用して持ち主の「おもい」を作品へ再生する「輾てん轉」プロジェクトを開始
2014 アトリエを横浜市青葉区より熱海市網代に移す
現 在 野外彫刻・モニュメント碑・パブリックへの彫刻作品を数多く手がけている
■作品集
2003 「57の階段彫刻」
2016 「天空にあそぶ」
2021 「TEN TEN DEN 輾てん轉」
■近年のおもな展覧会
2009 「ART DAEGU 2009」韓国・テグ
2014 高須英輔展 ―輾てん轉―」起雲閣企画室/熱海(市指定有形文化財)
2015 「高須英輔展 ―歓天喜地―」黄檗山 萬福寺 松隠堂/京都 (重要文化財)
2017 「AIPHT 2017 ART in PARK HOTEL」東京
2018 「高須英輔展 ―輾てん轉 天鼓をきくー」起雲閣企画室/熱海 
    「輾てん轉―天鼓をきく」村松邸/島根(国登録有形文化財)
2021 「閑隠席と月の舟」大徳寺聚光院伊東別院/静岡(千住博襖絵+千利休茶室)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 彦根屛風 彦根城博物館蔵
  2. 「返還30年 岐阜の赤羽刀総覧ー美濃伝をたどるー」岐阜県博物館
  3. 「春岱-稀代の名工-」瀬戸市美術館
ページ上部へ戻る