企画展「ニッポンの油絵ー近現代美術をかたち作ったものー」和歌山県立近代美術館
![企画展「ニッポンの油絵ー近現代美術をかたち作ったものー」和歌山県立近代美術館](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/1-630-723x1024.jpg)
名称:「ニッポンの油絵」和歌山県立近代美術館
会期:2022年11月12日(土)〜2022年12月25日(日)
会場:和歌山県立近代美術館
時間:9:30〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日
観覧料:一般 520円(410円)
大学生 300円(260円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
※11月19日(土)、20日(日)は「関西文化の日」として入館無料
※11月22日(火)は「和歌山県ふるさと誕生日」として入館無料
※11月26日、12月24日(毎月第4土曜日) は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
※12月4日(毎月第1日曜日)は入館無料
住所:〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
TEL. 073-436-8690
URL:和歌山県立近代美術館
![神中糸子《海岸風景》1888-92(明治21-25)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/2-17.jpg)
「油絵」は、日本の近現代美術史のなかで重要な位置を占めています。近代美術館である和歌山県立近代美術館がコレクションの柱としている「和歌山ゆかりの作家たち」のなかにも、日本で最初期の洋画家となった神中糸子をはじめ、油絵に向き合うことから彫刻を含む自身の創作を始めた保田龍門、油絵を自らの表現方法として選び、生涯描き続けた石垣栄太郎、川口軌外、村井正誠など、重要な作家たちが含まれます。
いまでは多くの人にとって見慣れた技法になっている油絵ですが、広く普及したのは、明治維新後に殖産興業のための技術として美術学校で教えられ、展覧会などの発表の場が設けられてからです。油絵の多彩な表現は、西洋のものの見方や、新しい思潮に裏打ちされており、それらへの憧れや共感とともに多くの若い画家たちを魅了しました。
本展ではまず、ひとりひとりの画家が、どのように油絵と出会い、油絵によって学び、表現する者として成長していったかを作品を通して見ていきます。画家たちのまなざしは油絵を生み出した海外の表現に向かい、ひるがえって日本美術とは何であるかを問うことにもなりました。
また、油絵具の素材としての魅力そのものにも注目したいと思います。油絵具には独特の艶と透明感があり、筆触や盛り上げを残すこともできる強い物質性を持っていることが特徴です。多くの新しい画材が開発された現代でも、絵具の層を重ねて表現する深み、ゆっくりと固まる絵具の性質を生かした表現など、油絵は材料の多様性のなかに埋もれることなく存在感を放っています。
日本の近代美術の中に油絵がなかったなら、今日の美術表現はずいぶん違ったものになっていたでしょう。本展は、和歌山県立近代美術館のコレクションを中心に、およそ100点で構成します。油絵を通して、日本の近現代美術の魅力を再発見していただく機会ともなれば幸いです。
![鹿子木孟郎《パイプを持つ男》1906(明治39)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/3-9.jpg)
![岸田劉生《男性肖像》1912(明治45)油彩、キャンバスボード 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/4-6.jpg)
![石垣栄太郎《拳闘》1925(大正 14)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/5-3.jpg)
![浜地清松《赤い帽子》1928(昭和3)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/6-3.jpg)
![村井正誠《ロンバルディア》1929(昭和4)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/7-1.jpg)
![原勝四郎《画工像》1932(昭和7)油彩、厚紙 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/8-1.jpg)
![高井貞二《感情の遊離》1932(昭和7)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/9.jpg)
![川口軌外《貝殻》1936(昭和11)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/10.jpg)
![高井貞二《北の国境》1943(昭和18)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/11.jpg)
![津高和一《爆発》1954(昭和 29)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/12.jpg)
![白髪一雄《平治元年十二月二十六日》1966(昭和 41)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/13.jpg)
![辰野登恵子《WORK 87-P-26》1987(昭和62)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/14.jpg)
![押江千衣子《みづえ》1995(平成7)油彩・オイルパステル、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/15.jpg)
![佐伯祐三《オプセルヴァトワール附近》1927(昭和2)油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2022/10/1-40.jpg)
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