「光のむこう側で」 京都精華大学ギャラリーTerra-S

「光のむこう側で」 京都精華大学ギャラリーTerra-S

名称:「光のむこう側で」 京都精華大学ギャラリーTerra-S
会期:2023年01月06日(金) 〜 2023年01月18日(水)
会場:京都精華大学ギャラリー Terra-S
時間:11:00~18:00
休館日:1/8(日)・1/9(月・祝)、1/15(日)
料金:無料
住所:〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
TEL:075-702-5263
URL:京都精華大学ギャラリーTerra-S
 
京都精華⼤学芸術学部の授業「表現研究3, 4」「現代アートプロジェクト演習4」の受講⽣が企画・運営する展覧会。月の光のように“自らではなく他者の力・関係性から浮かび上がるもの”をテーマに、表現の視点・手法に共通点のある4名のアーティストの作品を展示します。
⽉のように⾃分から発光するのではなく、他者の光の反射や重⼒などの関係性を受け、浮かび上がる世界に注⽬した展覧会を開催する。⼈は誰でも、暗闇の中で照らされてぽつんと浮かぶ存在感のあるものに惹かれる。
「そこにあるのは何か」を理解するために、必ずしも事象の中⼼に焦点を当てるのではなく、その周囲で連鎖するさまざまな関係性や、何かによって照らされ変容していく存在を丁寧に捉え、考えるアプローチを本展では提案したい。
葛本康彰、國枝愛⼦、栗棟美⾥、⼩出⿇代の作品は、光そのものというよりも「光のむこう側」や光の周囲に着⽬し、通過する光が映し出す⼀瞬の姿や、「影」が持つ深みまでを⾒る者に感じさせる。何気ない現象や関係性を掬い上げる視点と⼿法が共通する本展の作品が静かに響き合うさまを感じてもらいたい。(企画者一同)
出品作家
國枝愛⼦
2013年京都精華⼤学芸術学部⽇本画コース卒業、京都在住。
限りあるものや刻々と移りゆく時間の「⼀瞬」に思いを馳せ、思い出の⾵景、過去の記憶の⾵景を⽇本画で表現している。洋画のように塗り重ね、⾊相で魅せる作⾵で⼣⽇や⽔⾯、⽊濡れ⽇、⽉などのモチーフを描き、ゆらぎや移ろいというテーマに挑む。
葛本康彰
2012年京都教育⼤学教育学部卒業。2014年京都精華⼤学⼤学院芸術研究科博⼠前期課程修了。滋賀県在住。
「⼈間の作為」と「⾃然の現象」の双⽅から素材にアプローチする独⾃の⼿法で彫刻制作を⾏う。廃材などの収集物を⽤いたインスタレーションや野外芸術企画の運営などを通して、⼈間と外界の関係性について考察する。私たちが⽇常的に触れている⾃然現象や、それを知覚する⾝体を⾃覚しなおす場の提⽰を試みる。
栗棟美⾥
2011年京都精華⼤学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。2013年京都精華⼤学⼤学院芸術研究科博⼠前期課程修了。兵庫県在住。
⾃らが撮影した写真を⽀持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの⼿法で、⼀貫して美・存在・時間・⽣命といったものの本質を問い続けてきた。近年は、インターネットを介した情報過多社会の中で「⾒る」という⾏為の本質とは何かをコンセプトに作品制作を⾏っている。
⼩出⿇代
2007年京都精華⼤学芸術学部造形学科版画専攻卒業。2009年 京都精華⼤学⼤学院芸術研究科博⼠前期課程修了。⼤阪府在住。
展⽰する場所や地域に赴き、場所そのものやそこに関わってきた⼈々とのやりとりを起点に、「記憶」や「時間」にまつわるインスタレーション作品を⼿がける。鏡やシリコンのオブジェなどに光や⾳、映像を組み込んだ作品は、空間の中で互いに関係しながら、⾒る者の内に何らかの像を結ばせる。

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