「中国陶磁~よみがえる山本コレクション ―陶器編-」多治見市美濃焼ミュージアム

「中国陶磁~よみがえる山本コレクション ―陶器編-」多治見市美濃焼ミュージアム

名称:「中国陶磁~よみがえる山本コレクション ―陶器編-」多治見市美濃焼ミュージアム
会期:2023年4月29日(土)〜8月27日(日)
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
料金:一般320円(260円)、大学生210円(150円)※( )は20名以上の団体料金/高校生以下、障害者手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休み)
会場:多治見市美濃焼ミュージアム
住所:〒507-0801岐阜県多治見市東町1-9-27
TEL:0572-23-1191
URL:多治見市美濃焼ミュージアム

平成12年(2000年)に山本正之氏から寄贈いただいた中国陶磁を、約20年ぶりに展示します。417点ある作品の中から厳選し、陶器編と磁器編の二部構成にして、2年連続で紹介していきます。今回の陶器編では、会期の前半を土器などの彩陶や漢代の緑釉陶器などを、後半には唐代の三彩や墳墓の副葬品である明器を中心に展示します。
紀元前4000年頃から筆状の道具で文様を描いた彩陶を作り出し、遙かなる歴史を刻んできた中国陶磁は、美濃窯はもちろん、我が国の陶磁器文化に多大な影響を与えてきました。古来より中国陶磁への憧れから陶工たちはそれを模倣し、現在に至るまで多くの陶芸家たちがその再現を目指したといっても過言ではありません。
山本コレクションは、新石器時代の彩陶から清・中華民国時代の磁器におけるまで非常に幅広い時代にわたり、中国の陶磁器史をほぼ通観することができる貴重な資料です。今回、当館の収蔵品となってから約20年の節目にあたり、再度収蔵品の価値を見直す中で、美濃焼への影響をとらえる重要な資料として企画展示する運びとなりました。当コレクションを通して、美濃焼への影響を再発見しながら、中国陶磁の雄大な世界をお楽しみください。
【コレクター山本氏について】
山本正之<大正9年(1920)-平成12年(2000年)>
兵庫県淡路島に生まれ、幼いころから民平焼の破片を拾って遊ぶなど、やきものに囲まれた環境で育ちました。昭和13年(1938)、伯父の経営する東京日本橋のタイル卸問屋に入社し、タイルのルーツを探るために世界中を渡り歩いて、50か国以上の国々を旅してきたといいます。山本氏が選び取った膨大な数のコレクションは、各地の歴史や技術を伝える貴重なもので、極めて広範囲に及びます。これらは「公共の役に立てたら」というご遺志に基づき多方面へ寄贈され、現在に至り活用されています。昭和63年(1988)全国タイル業協会会長就任。平成2年(1990)勲四等瑞宝章受章。平成8年(1996)日本建築学会文化賞受賞。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
  2. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  3. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
ページ上部へ戻る