「デミタスカップの愉しみ」兵庫陶芸美術館

「デミタスカップの愉しみ」兵庫陶芸美術館

名称:「デミタスカップの愉しみ」兵庫陶芸美術館
会期:2023年6月10日(土)〜8月27日(日)
開館時間:10:00~18:00(7~8月の土・日・祝は9:30~)
料金:一 般:1,200円(900円)
   大学生:900円(700円)
   高校生以下無料
   ・( )内は、20名以上の団体割引料金です。
   ・70歳以上の方は半額になります。
   ・障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。
   ・17:00以降に観覧される場合は、夜間割引料金になります。(一般600円、大学生450円)
   ※7月11日(火)から7月17日(月・祝)は「ひょうごプレミアム芸術デー」のため、観覧料が無料になります。
休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)は開館し、7月18日(火)休館)
会場:兵庫陶芸美術館
主催:兵庫陶芸美術館、読売新聞社
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、丹波篠山市、丹波篠山市教育委員会、丹波市、丹波市教育委員会、(公財)兵庫県芸術文化協会、(公財)兵庫県国際交流協会
協力:丹波立杭陶磁器協同組合
特別協力:リボリアンティークス、ロムドシン
住所:〒669-2135兵庫県篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961
URL:兵庫陶芸美術館

ミントン《ターコイズ地七宝繋ぎに花文カップ&ソーサー》1871年 村上和美氏所蔵
ミントン《ターコイズ地七宝繋ぎに花文カップ&ソーサー》1871年 村上和美氏所蔵

 16~17世紀に東洋から西洋にもたらされた喫茶の文化は、その後のテーブルウェアの成立やインテリア、装飾美術の発展に貢献しました。テーブルウェアと食文化の様式は19世紀に確立しますが、そのなかで異色な存在として現れたのが、濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップ、デミタスでした。
 19世紀、中産階級が勃興したヨーロッパにはコーヒー文化が浸透し、デミタスの多彩なデザインが誕生しました。一方、19世紀半ば以降、万国博覧会を契機に、欧米でジャポニスムが流行し、日本的なモチーフや構図を発展させたデザインが生まれました。また日本の窯元で輸出用に生産されたカップ&ソーサーも人気を呼びました。世紀末にはジャポニスムに影響を受けたアール・ヌーヴォー様式がデザイン界を席巻します。そして、デミタスカップにも精緻を極めた技巧を詰め込み、冒険的ともいえるデザインが生み出されています。
 本展では、2000点を超える村上和美氏のコレクションの中から、19~20世紀に欧州の名窯が生み出したジャポニスム、アール・ヌーヴォー、アール・デコのデザインなど当時の流行を反映した作品を中心に、珠玉の約380点を紹介します。

錦光山《京薩摩金彩龍文カップ&ソーサー》1800年代後期 村上和美氏所蔵
錦光山《京薩摩金彩龍文カップ&ソーサー》1800年代後期 村上和美氏所蔵
ロイヤルドルトン《花束文金彩テニスセットカップ&ソーサー》1891-1902年 村上和美氏所蔵
ロイヤルドルトン《花束文金彩テニスセットカップ&ソーサー》1891-1902年 村上和美氏所蔵
ロイヤルウースター《ピンク地両ハンドルカップ&ソーサー》1893年 村上和美氏所蔵
ロイヤルウースター《ピンク地両ハンドルカップ&ソーサー》1893年 村上和美氏所蔵
アダレイ《金彩薔薇図カップ&ソーサー》1866-1905年 村上和美氏所蔵
アダレイ《金彩薔薇図カップ&ソーサー》1866-1905年 村上和美氏所蔵
KPMベルリン《金彩花卉文ハイハンドルカップ&ソーサー》1902年 村上和美氏所蔵
KPMベルリン《金彩花卉文ハイハンドルカップ&ソーサー》1902年 村上和美氏所蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る