「寺田コレクション ハイライト(後期)」東京オペラシティ アートギャラリー

難波田史男 《湖上》 1973 水彩,インク,紙 20.8 x 32.0cm photo: 斉藤新

名称:「寺田コレクション ハイライト(後期)」東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2023年7月6日[木]─ 9月24日[日]
会場:ギャラリー3&4 寺田小太郎メモリアルギャラリー(東京オペラシティ アートギャラリー 4F)
期間開館時間:11:00 - 19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合翌火曜日)、8月6日[日](全館休館日)
入場料:企画展「野又 穫 Continuum 想像の語彙」の入場料に含まれます。
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:ジャパンリアルエステイト投資法人
住所:〒163-1403東京都新宿区西新宿3-20-2
TEL:03-5777-8600
URL:東京オペラシティ アートギャラリー

小泉淳作
《涛声 男鹿半島入道岬》 1997
顔料,紙
170.0 x 373.0cm
photo: 斉藤新
小泉淳作 《涛声 男鹿半島入道岬》 1997 顔料,紙 170.0 x 373.0cm photo: 斉藤新

当館収蔵の寺田コレクションは、東京オペラシティビルの共同事業者の一員であった寺田小太郎氏(1927-2018)の蒐集、寄贈によるものである。東京オペラシティ街区の地権者の一人であった寺田氏は1991年、新国立劇場建設をはじめとする官民一体の再開発事業に参画し、当館の創設に賛同し、終生にわたり収蔵すべき作品の蒐集と寄贈を続けたのである。
寺田氏の蒐集活動は、戦後日本における抽象芸術の孤高な探求者である画家・難波田龍起との出会いをきっかけに大きく本格化したが、やがて「東洋的抽象」「ブラック&ホワイト」「幻想絵画」など、寺田氏独自のテーマのもと進められていった。その根底には、「日本的なるもの」とは何か、またそれ以前の「人間とは何か」という問いが横たわっており、若き日に敗戦を迎え、その後の価値観の転換やさまざまな世相、社会の変転のなかで、たえず時流と距離を置きつづけた寺田氏自身の生き方、そして旺盛な好奇心と躍動する批判精神が、色濃く反映している。コレクションの数は、難波田龍起・史男父子の作品約600点をはじめ、戦後日本を中心とする絵画、水彩、素描、版画、彫刻、陶芸、写真など約4,000点に及んでおり、寺田氏の個の視点によるユニークさを特徴としながら、日本の戦後美術の広い範囲をカバーする包括性を備えている。
当館の収蔵品展では、開館以来、そのつどテーマを設定して寺田コレクションを紹介してきたが、今展では、コレクション全体の見どころ、ハイライトを総合的に紹介する。
*前期、後期で半数以上の作品の展示替えをおこないます。

松谷武判
《OBRIQUE-5-86》
1986
ミクストメディア,紙
162.0 x 130.0cm
photo: 斉藤新
松谷武判 《OBRIQUE-5-86》 1986 ミクストメディア,紙 162.0 x 130.0cm photo: 斉藤新
相笠昌義
《ゴリラ》
1976
油彩,キャンバス
32.0 x 23.5cm
相笠昌義 《ゴリラ》 1976 油彩,キャンバス 32.0 x 23.5cm
難波田龍起
《朝の光》
1991
水彩,インク,紙
49.0 x 65.0cm
photo: 斉藤新
難波田龍起 《朝の光》 1991 水彩,インク,紙 49.0 x 65.0cm photo: 斉藤新
難波田史男 《湖上》 1973 水彩,インク,紙 20.8 x 32.0cm photo: 斉藤新
難波田史男 《湖上》 1973 水彩,インク,紙 20.8 x 32.0cm photo: 斉藤新

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「殿さまのスケッチブック」永青文庫
ページ上部へ戻る