「NUNO 5つの現代テキスタイルアート」Bunkamura Gallery 8

「NUNO 5つの現代テキスタイルアート」Bunkamura Gallery 8

名称:「NUNO 5つの現代テキスタイルアート」Bunkamura Gallery 8
会期:2023年12月7日(木)~12月18日(月)
開館時間:11:00~20:00
会場:Bunkamura Gallery 8/ (渋谷ヒカリエ8F)
主催:Bunkamura Gallery
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-21-1
TEL:03-3477-9174
URL:Bunkamura Gallery 8

古屋湖都美 「DAILY NECESSITIES CANVAS」
2023年 黄色い縁の軍手、糸、縫針、待針、木枠
古屋湖都美 「DAILY NECESSITIES CANVAS」 2023年 黄色い縁の軍手、糸、縫針、待針、木枠

生活の3大要素は、なぜ「衣・食・住」の順なのか。ゴロの良さ?リズム感?さまざまな謂れはありつつも、定説として人々が生きていく上での優先順位であるとされています。
衣服の素材となる“布”は古来より生活必需品として用いられ、綿花や羊毛から成る天然繊維、19世紀に開発された化学繊維、そして機能性を深く追求した多様なフィラメントが現在に普及し、わたしたちの衣生活を豊かなものにしているのです。
その当たり前のように触れてきた繊維や布というマテリアルが孕む無限の潜在力を、アートを通してご堪能いただける本展。わたしたちの概念の撚糸をほどき新たな世界を魅せてくれる現代作家5名、5通りの表現の深さをお楽しみください。

ARADOMO 「ケルン」
2023年 フェイクファー、ワタ、ストーンチップ
ARADOMO 「ケルン」 2023年 フェイクファー、ワタ、ストーンチップ
清水美於奈 「float 07.」
2023年 布(シルク)、竹籤、藍染、糸
清水美於奈 「float 07.」 2023年 布(シルク)、竹籤、藍染、糸
安藤彩乃 作品
2023年 ウール、シルク、コットン、木
安藤彩乃 作品 2023年 ウール、シルク、コットン、木
髙橋 冴 「recham」
2023年 油彩、綿布張パネル
髙橋 冴 「recham」 2023年 油彩、綿布張パネル

出展作家
ARADOMO
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業。起毛生地や綿を使用したぬいぐるみ縫製の要領で、鑑賞物としての彫刻やオブジェとは一線を画す唯一無二のソフトスカルプチャーを制作する。思わず触れたくなる様な心理に駆られると同時に、作品もまた人と戯れることを待ち望んでいるかのようである。
清水美於奈 / Miona Shimizu
1996年大阪府生まれ。広島市立大学芸術学部染織学科 卒業。絞り染め技法と布を用いた作品を制作。”絞り”による繰り返しの集積と、それによって生まれる”染め”の色彩模様に布という膜を通して、光、影、空気、日々の中で起こる様々な事象や、捉えがたい存在を可視化する方法として、オブジェやインスタレーション、平面作品などを手掛けている。
sense organ 安藤彩乃 / Ayano Ando
感覚器官という意の「sense organ」を屋号に、ウォールハンギングを制作する。みずから収集した流木や拘りの羊毛など、心の琴線に触れた素材を自作の織機で織り上げる。モダンと民芸、自然と無機質といった、相反する2つの感覚のまにまに漂う“第3の感覚”、自分自身のセンスをアートピースへ落とし込んでいる。
髙橋 冴 / Sae Takahashi
武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻 首席卒業、同大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース 在学中。織物やレース素材、紐、木材などを組み合わせ、実際に制作した立体物をモチーフに描く。自身の心緒や信仰心を圧倒的な描写力に纏わせ、寡黙でありながら強烈な印象を残す油彩画を生み出している。
古屋湖都美 / Kotomi Furuya
東京造形大学大学院造形研究科造形専攻美術研究領域在学中。主にスモッキング刺繍の技法を用いて、絵画の支持体となる布の存在を探る実験的表現を試みる。刺繍糸を施された日用品が機能を失った形で留められており、わたしたちの知らないその姿に好奇心を擽られる。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
  2. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  3. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
ページ上部へ戻る