コレクション展「生誕150年 永地秀太展」山口県立美術館

永地秀太《ギリシアの浮彫》

名称:コレクション展「生誕150年 永地秀太展」山口県立美術館
会期:2024年1月18日(木)~2024年3月31日(日)
会場:山口県立美術館
時間:9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 
   ※月曜日が祝日・休日の場合は開館
観覧料:一般 300円(240円)
   学生 200円(160円)
   70歳以上及び18歳以下の方 無料 
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※「〈香月泰男とシベリア・シリーズⅢ〉最晩年の創作活動:1972~74年」2024年1月18日(木)~3月31日(日)、「江戸時代の動物画 森派の作品から」2024年1月18日(木)~2月14日(水)または「大正ロマンの前衛画家 玉村方久斗」2024年2月23日(金)〜3月31日(日)も観覧できます
住所:〒753-0089山口県山口市亀山町3-1
TEL:083-925-7788
URL:山口県立美術館

永地秀太《しぼり》1913 山口県立美術館
永地秀太《しぼり》1913 山口県立美術館

永地秀太(ながとちひでた 1873-1942)は、旧姓を有吉といい、都濃郡末武北村(現・下松市)の酒造業を営む家に生まれました。徳山中学を卒業後、画家となる志を立てて上京、本多錦吉郎の画塾・彰技堂で洋画を学び、その後、明治美術会附属教場に通って1894年に卒業しました。98年からは陸軍幼年学校に勤務し、1902年に吉田博らとともに太平洋画会を創立しています。20年から22年まで文部省在外研究員として滞欧、帰国後は東京高等工芸学校教授となりました。
この作品は、永地の晩年の静物画で、37年の第1回新文展に出品されています。題名のギリシアの浮彫は、背景の布地の間からのぞいています。テーブルの上には別の色合いの布が敷かれ、その上に花瓶やカップなどの陶器やウィスキーのガラスのビン、ブドウ、メロン、リンゴのほか、洋ナシ、イチジク、アケビなどの果実が配されています。
初期の頃の静物画と比較すると、モチーフを見る画家の視点が少し高くなっており、花瓶などの丸い口の形がより大きく描かれています。この絵の見どころのひとつは、画面いっぱいに並んださまざまな物体の多種多様な質感が、正確に描き分けられているところでしょう。まさにそこが画家の技量の見せ場でもありました。

永地秀太《ギリシアの浮彫》
永地秀太《ギリシアの浮彫》

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「殿さまのスケッチブック」永青文庫
ページ上部へ戻る