蜷川実花 「Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」小山登美夫ギャラリー六本木

©︎mika ninagawa

名称:蜷川実花 「Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」小山登美夫ギャラリー六本木
会期:2023年12月23日(土)〜2024年1月27日(土)
会場:小山登美夫ギャラリー六本木
開館時間:11:00 〜 19:00
休館日:月曜日、日曜日、祝日
   12月28日〜1月8日は休廊
入場料:無料
住所:〒106-0032東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
TEL:03-4400-6716
URL:小山登美夫ギャラリー六本木

©︎mika ninagawa
©︎mika ninagawa

この度小山登美夫ギャラリーでは、蜷川実花展「Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」を開催いたします。本展は、虎ノ門ヒルズ TOKYO NODE 45F GALLERY A/B/Cでの個展と同時開催となります。
蜷川の過去最大規模となるTOKYO NODEの個展では、各分野のスペシャリストとのクリエイティブチームEiM(エイム)として挑み、五感を刺激し空間に没入する映像インスタレーション展示が核となります。本展では、その新しい蜷川の世界観を写真、立体作品で表現。写真1枚に映し出される遥かな世界と対峙し、体感いただけます。
蜷川実花はこれまで、写真家・映画監督として、写真集「永遠の花」や個展「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」(熊本市現代美術館、北京時代美術館など国内外で巡回、2018−2022年)など、コントラストの強い鮮やかな「極彩色」の作品が特徴的でした。
しかしパンデミックが訪れた際、蜷川は世界とよりピュアに向き合うことでその美しさを改めて実感し、光に包まれた「光彩色」の新たな表現が生まれました。作品づくりの主語も「I」から「WE」に大きく変化します。そんな夢かと見まがうような現実の一瞬を映し出す写真や、ダイナミックな映像インスタレーションは、蜷川の新機軸として、2022年東京都庭園美術館の「蜷川実花 瞬く光の庭」で発表、大きな話題となりました。
今回のTOKYO NODEの個展、および本展ではさらに発展し、日常にある多様な色を最大限引き出し、人が識別できる最大数と言われている100万色もの色彩による作品を発表します。
パンデミックにおける停滞と再生を象徴するような、世界から色が消えた無彩色の作品から始まり、さまざまな生活のシーンや季節の変化、自然生命の儚い美しさを、日常に溢れるエネルギーや色彩で写真に表現。自然のいのちの力と多様な豊かさ、枯れた花々が落ち、種子が散りゆく生命の終わりと再生の始まり。鑑賞者は自身の体験や感情と結びつき、普遍的な心象風景として、永遠の存在へ、未来へと思いを馳せることができるでしょう。
また今回の作品はすべて日常の延長線上にある何気ない場所で撮影されています。普段目にする日常の景色でも、少し見方を変えるだけで全く異なる美しさや情感に出会うことに気づかされます。
さらに今年2023年小山登美夫ギャラリー前橋での個展で評判を呼んだインスタレーション作品「残照」も、新たに自立した立体作品として発表予定です。
森美術館館長の片岡真実氏は、TOKYO NODE個展に際し蜷川作品を次のように評しました。
「蜷川実花の花々はいつも強くて眩しすぎる。彼女をそれほどまでに突き動かすものは何なのか。その眩しすぎる艶やかな世界に至るまでに、どんな暗闇を通ってきたのか。彼女の作品が輝きを放つのは、誰もが直面する日々の葛藤もパンデミックも戦争も、すべて一旦受容して、それでもなお、『いま、ここ』を生きようとしているからなのか。激しく揺れ動くその感情の根底を、本展では見られるだろう。」
蜷川は才能あふれるクリエイティブチームと組むことで、今までの集大成として、よりダイナミックに、先に広がる未来を見据えた時代への表現に挑んでいます。本展は日々の移ろいから普遍的な美しさに気づき、世界と自身の存在のつながりを実感する大きなきっかけとなるでしょう。

©︎mika ninagawa
©︎mika ninagawa
©︎mika ninagawa
©︎mika ninagawa
©︎mika ninagawa
©︎mika ninagawa

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る