常設展「人のかたち 岡本太郎の人体表現」川崎市岡本太郎美術館

名称:常設展「人のかたち 岡本太郎の人体表現」川崎市岡本太郎美術館
会期:2024年1月20日(土)~2024年4月14日(日)
会場:川崎市岡本太郎美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、2月13日(火)、3月21日(木)
   ※ただし2月12日は開館
観覧料:1月20日(土)~2月16日(金)常設展のみ開催
   一般 500円(400円)
   高・大学生・65歳以上 300円(240円)
   中学生以下 無料
   2月17日(土)~4月14日(日)企画展とのセット料金
   一般 700円(560円)
   高・大学生・65歳以上 500円(400円)
   中学生以下 無料
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※企画展開催中は、企画展とのセット料金に変わります
住所:〒214-0032神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
TEL:044-900-9898
URL:川崎市岡本太郎美術館

岡本太郎《作家》1948年
岡本太郎《作家》1948年

原色の鮮やかさやテーマ性が強い作品だからでしょうか、”人物を描く”という印象があまりない岡本太郎ですが、初期のパリ時代から晩年まで、描かれているテーマや中心となるモチーフの多くは、人の姿や顔、眼、そしてその内面を含めた人間の在りようです。
岡本の絵の中に描き出された人々の姿を追っていくと、時代によってかなりの変遷が見られます。パリ時代の《傷ましき腕》以降に描かれた消失した作品群では、意外にもオーソドックスな具象的に描かれた人物が多いのですが、アヴァンギャルドの旗手として活動を始めた戦後には、デフォルメされ、ユーモラスに擬人化されたキャラクターのような人間や、ピクトグラムのように記号化された形が目を引きます。
1960年代に入ると、より抽象の度合が強くなり、線のみでカリグラフィックに構成された画面に変わり、そしてその後は、人間の存在そのものを顔や目のモチーフで表現していく時期に移っていきます。また絵画だけでなく、《太陽の塔》をはじめとする立体やモニュメントのモチーフにも、人の姿をかたどった作品はじつはとても多いのです。
初期の代表作《傷ましき腕》から展開していったパリ時代の消失作品の流れも含めて、岡本太郎が描いた人のかたち、表現のヴァリエーション、その幅の広さにも注目してご覧ください。

岡本太郎《重工業》1949年
岡本太郎《重工業》1949年
岡本太郎《傷ましき腕》1936(1949)年
岡本太郎《傷ましき腕》1936(1949)年
岡本太郎《天に舞う》1974年
岡本太郎《天に舞う》1974年
岡本太郎《美女と野獣》1949年
岡本太郎《美女と野獣》1949年
岡本太郎《作家》1937年[消失作品]
岡本太郎《作家》1937年[消失作品]
岡本太郎《午後の日》1967年
岡本太郎《午後の日》1967年
岡本太郎《こどもの樹》1985年
岡本太郎《こどもの樹》1985年
ワンポイントトークの様子
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蘇るVR太陽の塔
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