「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」福田美術館

「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」福田美術館

名称:「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」福田美術館
会期:2024年1月18日(木)~2024年 3月17日(日)
   前期:1月18日(木)~2月12日(月)
   後期:2月14日(水)~3月17日(日)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日:2月13日(火)展示替え
場所:福田美術館
入館料:一般・大学生:1,500(1,400)円
    高校生:900(800)円
    小中学生:500(400)円
    障がい者と介添人1名まで:各900(800)円
    ※( )内は20名以上の団体 料金
    ※幼児無料
    嵯峨嵐山文華館との二館共通券
    一般・大学生:2,300円
    高校生:1,300円
    小中学生: 750円
    障がい者と介添人1名まで:各1,300円
住所:〒616-8385京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
TEL:075-863-0606
URL:福田美術館

小野竹喬《丘》 福田美術館蔵 後期
小野竹喬《丘》 福田美術館蔵 後期

2024年に生誕160周年を迎える、近代京都画壇の巨匠・竹内栖鳳。本展では竹内栖鳳と彼に導かれてそれぞれに優れた個性を発揮した弟子たちの作品98点を紹介します。
第1章では、円山応挙以来の京都画壇の流れを紹介しつつ、先人たちの技法に工夫を加え自身の芸術を完成させた竹内栖鳳の作品を展示します。当時最高峰の画家であり、今もその輝きを失わない彼ならではの卓越した筆の技、構図の妙、色彩の美が、彼の作品26点を通して堪能できます。西洋の技法を取り入れて描かれたリアルな「金獅図」をはじめ、栖鳳によって描かれた動物画は見どころの1 つです。栖鳳が実際にヨーロッパに渡って実物を見ながらスケッチしたことから生まれる写実性や光の表現は、戦前の京都画壇に新たな風を吹き込みました。
第2章では、初出品となる西山翠嶂の《陽光櫻花》 をはじめ、上村松園、西村五雲など、栖鳳の背中を追った優れた弟子たちの作品を展示します。早くから新しい日本画の描き方を模索した彼らの作品は、官展で優れた評価を受けられないという現実もありました。本章には文展の評価を不服とした小野竹喬、土田麦僊、村上華岳ら新進気鋭の日本画家により結成された国画創作協会の面々の作品も並びます。文展の審査員でもあった栖鳳は、彼らの作風を否定することなく、果敢な進撃を後方から支援します。彼らの個性を認め育んだ栖鳳という教育者の、秀でた影響力を問い直します。
終章となる第3章では、小野竹喬、福田平八郎、池田遙邨など、戦後まで活動した栖鳳の弟子たちの作品を展示します。戦後、日本画は岩絵具の色と質感を最大限に発揮する厚塗りへと転換していきますが、彼らはその美意識の激変を乗り越えて優れた作品を生み出し、名を馳せました。それは、師風を受け継ぐことこそが尊いという近世までの価値観を脱し、個性の追求が求められた時代に快進撃を続け半世紀に渡って創作活動を続けた巨匠、栖鳳の生き様にも重なるものでした。
展覧会のタイトルの「進撃」とは「競いながら前進を続ける」の意。栖鳳と弟子たちの明治・大正・昭和を通じて続いた無双の快進撃が生み出した作品の数々が持つ力が、令和というその後の時代を生きるわたしたちにも強く訴えかける企画展です。ぜひご高覧ください。
※この展覧会は前後期制です。一部展示替えとなる作品がございます。

西山翠嶂《槿花》京都市美術館蔵 前期
西山翠嶂《槿花》京都市美術館蔵 前期
西村五雲《小原女》 福田美術館蔵 後期
西村五雲《小原女》 福田美術館蔵 後期
入江波光《散華来迎》福田美術館蔵 前期
入江波光《散華来迎》福田美術館蔵 前期
竹内栖鳳《水風白鷺》福田美術館蔵 通期
竹内栖鳳《水風白鷺》福田美術館蔵 通期
竹内栖鳳《魚菜一荷》 福田美術館蔵 後期
竹内栖鳳《魚菜一荷》 福田美術館蔵 後期
竹内栖鳳《春の海》 福田美術館蔵 通期
竹内栖鳳《春の海》 福田美術館蔵 通期
竹内栖鳳《猛虎》 福田美術館蔵 前期
竹内栖鳳《猛虎》 福田美術館蔵 前期
竹内栖鳳《金獅図》 福田美術館蔵 通期
竹内栖鳳《金獅図》 福田美術館蔵 通期
上村松園《しぐれ》 福田美術館蔵 前期
上村松園《しぐれ》 福田美術館蔵 前期

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