On the Moon_ Earthrise 57.8×85cm 2023 絹,胡粉,岩絵具,墨,膠

名称:「Yuki Ideguchi Solo Exhibition ーTANSTAAFLー」日本橋三越本店
会期:2024年2月21日(水) ~ 2024年3月4日(月)
会場:本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

Under the Moon_a Harsh Mistress 

53×45.5cm 2023

絹,胡粉,岩絵具,墨,膠
Under the Moon_a Harsh Mistress 53×45.5cm 2023 絹,胡粉,岩絵具,墨,膠

三越コンテンポラリーギャラリーでは、出口雄樹の個展を開催いたします。出口氏は1986年福岡県生まれ、2013年東京藝術大学大学院を修了後に渡米、ニューヨークにて精力的に制作を行い、日本、フランス、インド、ポーランド、メキシコ、韓国、中国、台湾、アメリカなど各地で発表を重ね着実に評価を高めてきました。現在は京都を拠点に、多様な素材をミックスした新技法の開発に取り組みながら、古典モチーフに独自の解釈と先進的感性を盛り込んだ、時代を越えてユーモアと美意識が共鳴する作品を制作しています。今展では「水」と「月」を題材に、「過去と現代」、「東洋と西洋」を横断する新たな世界を展覧いたします。ぜひ会場でお楽しみください。
日本橋三越本店

Under the Moon_Janus

53×45.5cm 2023

絹,胡粉,岩絵具,墨,膠
Under the Moon_Janus 53×45.5cm 2023 絹,胡粉,岩絵具,墨,膠

今回の展覧会の作品の題材は、「水」と「月」です。「水」はこれまでも継続的に扱ってきたモチーフで、代表作である渦巻きを描いた「The Twirling tides」と、水の反射イメージしたインスタレーション作品の「The Ripples」を展示します。 「The Ripples」は 2023年に京都の仁和寺にて展示された作品を再構成したものです。また、「 月 」をテーマにし た「Under the Moon」と「On the Moon」を展示いたします。 「Under the Moon」は月の下で遊ぶ髑髏を描いたシリーズです。絹本彩色という古典技法を使いながらも現代的なユーモアを潜ませています。「On the Moon」は月面の様子を描いたもので、月の土壌である「レゴリス」と同じ組成の鉱物混合粉体である「レゴリスシュミラント」を絵具として使用しています。月という共通テーマのもと、様々な景色を描いた作品群です。展覧会のタイトルである TANSTAAFL(タンスターフル)は作品制作において、新たな表現を模索する過程で、自身の作品を乗り越えていく際に大事にしている考えです。
TANSTAAFLとは、”There ain’t no such things as a free lunch” ( 無料のランチなんてない ) のアクロニムで、「何も失わずに何かを得られることはない」という考えを伝える有名な言葉です。 この「無料のランチ」とは、かつてはアメリカ の一般的な商習慣であった、飲酒する客を誘引す るために提供された Free lunch のことを指しています。TANSTAAFL は、ロバート・A・ハインラインの月市民が地球から独立する革命を描いた SF小説「月は無慈悲な夜の女王(原題:The Moon Is a Harsh Mistress)」(1966) において、物語の核となる格言として使用されています。
今回の個展では「Under the Moon」シリーズを中心にした展示を行うにあたり、上記の小説である「The Moon Is a Harsh Mistress」からのこのフレーズを引用しました。「TANSTAAFL → The Moon Is a Harsh Mistress → Moon → Under the Moon・On the Moon」となる連想ゲームです。
出口雄樹

On the Moon_ Earthrise 57.8×85cm 2023 絹,胡粉,岩絵具,墨,膠
On the Moon_ Earthrise 57.8×85cm 2023 絹,胡粉,岩絵具,墨,膠

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る