Collectionストーリー⑤「田仲ハル・増山誠所蔵品による 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳」市立小樽美術館

Collectionストーリー⑤「田仲ハル・増山誠所蔵品による 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳」市立小樽美術館

名称:Collectionストーリー⑤「田仲ハル・増山誠所蔵品による 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳」市立小樽美術館
会期:2024年2月29日(木)〜3月3日(日)
開館時間:9時30分~17時(最終日は15時まで)
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9-5
TEL:0134-34-0035・FAX:0134-32-2388
URL:市立小樽美術館

Collectionストーリー⑤「田仲ハル・増山誠所蔵品による 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳」市立小樽美術館
Collectionストーリー⑤「田仲ハル・増山誠所蔵品による 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳」市立小樽美術館

 小樽市色内に、「暗黒舞踏」の拠点で、村松友視の小説『海猫屋の客』の舞台背景となった二つの建物があり、色内通りを挟んでそれぞれ「海猫屋」と「万象館(旧魚藍館)」と呼ばれました。暗黒舞踏は、土方巽が創作したコンテンポラリーダンスで、剃髪、裸体、全身白塗の怪しい風貌で肉体を駆使した情念的な踊りを差します。土方の流れを汲んだビショップ山田の一派は、「北方舞踏派」を名乗り山形県鶴岡市で旗揚げし、さらに北を目指して小樽に辿り着きました。
 小樽で彼らは、NDA画廊の長谷川洋行から現代版画家・一原有徳を紹介され、一原は彼らの活動場所として、旧磯野商店が相応しいと提案しました。1976年旧磯野商店を改装して「海猫屋」が開店、1階喫茶店、2階を稽古場にして、小樽に舞踏の拠点が誕生しました。さらに翌年旧前堀商店をシアター「魚藍館」として営業を開始し、舞踏公演を行うとともに観光客宿泊施設にしています。
 一原は、1976年当時に見た舞踏を、小樽を変えた一つのエポックとして振り返り、「痛嘆表現が多くて、時が動かない」「暗黒舞踏は照明が単色だが、舞台装置がすごかった」などと語っています。当館が位置する色内に起こった暗黒舞踏の二つの拠点には、版画家一原有徳の姿もあり、同じ瞬間を生きていました。
 本展は、ビショップ山田の跡を受け継ぎ小樽で活躍中の舞踏家・田仲ハルの所蔵品、ならびに海猫屋店主・増山誠の委託品による「暗黒舞踏ポスター」を展覧するものです。あわせて、舞踏の目撃者であり、彼らの刊行する印刷物に俳句や版画作品を提供した一原有徳、大畠裕の作品を同時に展覧いたします。(観覧無料)鎮として長く指導に携わり、毎日書道展のほか、創玄書道会や北海道書道連盟の創設にも深くかかわってきた宇野静山の書作品を展覧し、その功績を偲ぶものです。

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