開館30周年記念「ヨーゼフ・ボイス」カスヤの森現代美術館

ヨーゼフ・ボイスからのメールアート《間欠泉》1976年

名称:開館30周年記念「ヨーゼフ・ボイス」カスヤの森現代美術館
会期:2024年3月9日(土)~2024年5月19日(日)
会場:カスヤの森現代美術館
時間:10:00~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日:月曜日 火曜日 水曜日
観覧料:一般 800円
   学生 600円(小学生は400円)
住所:〒238-0032神奈川県横須賀市平作7-12-13
TEL:046-852-3030
URL:カスヤの森現代美術館

《グリスを塗り、回すためのオブジェ》1972年
《グリスを塗り、回すためのオブジェ》1972年

カスヤの森現代美術館では1994年の開館当初より戦後美術を語る上で欠くことの出来ない作家のひとりとしてヨーゼフ・ボイスの作品を常設展示や企画展を通し紹介してきました。
サインが記された小さな黒板消しから始まったボイスのコレクションは、開館30年の時を経て現在100点を超えるものになりました。本展では、新規に収蔵された作品や写真資料などを展観し、未来の芸術のあり方を示そうとしたボイスのメッセージに触れることができればと考えます。
1984年に来日した際、ヨーゼフ・ボイスはインタビューの中で自身の芸術活動について以下の言葉を残しています。
「私が試みていることは観賞される芸術作品ではなく、作品を通して何故それが成立しているのか、それがいかに社会と係わりをもっているのかーーそういう何故という問いを起こさせることであったのです。つまりそれが私のアクションの意味なのです」
(中略)
「私の目的は、自らが芸術家であることを見せることではなく、それを見た人々に問いに至るまでの意識を喚起させることでした。そこでは見る人そのものが問題になっているということです。私は人々の中に深く眠っているこうした意識を呼び起こすために、アルカイックな方法をとったわけです」(1984年5月30日 朝日ジャーナル インタビューより)
つまりボイスが目指したのは人々が美術館を訪れ、そこに飾られた作品を観賞することで完成する従来の芸術表現ではなく、観賞した時に始まり、観賞後の人々の行動こそが重要であり、ボイスはその行動のきっかけを与えるために様々な手法を生み出し、提示し続けたと考えられます。単に新しく奇抜な表現を求めた訳ではなく、人々の中に新しい意識が芽生える事を信じて。

《はい、はい、はい、はい、 いいえ、いいえ、 いいえ いいえ》1970年
《はい、はい、はい、はい、 いいえ、いいえ、 いいえ いいえ》1970年
《ケルティック》1971年
《ケルティック》1971年
《音のしない黒板消し》1974年
《音のしない黒板消し》1974年
ヨーゼフ・ボイスからのメールアート《間欠泉》1976年
ヨーゼフ・ボイスからのメールアート《間欠泉》1976年
ヨーゼフ・ボイスからのメールアート《間欠泉》1976年
ヨーゼフ・ボイスからのメールアート《間欠泉》1976年

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