川辺一朝「初音蒔絵十種香道具」明治時代 19-20世紀

名称:「子の日図屏風と宮廷文化」遠山記念館
会期:2024年3月20日(水・祝)~2024年5月19日(日)
会場:遠山記念館
時間:10:00~16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日:月曜日、4月16日、4月30日、5月7日、5月8日
   ※ただし4月29日、5月6日は開館
観覧料:大人 800円(団体20名様以上640円)
   学生 600円(団体20名様以上480円)  
   中学生以下 無料
   ※障害者手帳をお持ちの方は200円割引
住所:〒350-0128埼玉県比企郡川島町白井沼675
TEL:049-297-0007
URL:遠山記念館

狩野養信「源氏物語子の日図(小松引)」天保12年
狩野養信「源氏物語子の日図(小松引)」天保12年
狩野養信「源氏物語子の日図(若菜摘)」天保12年
狩野養信「源氏物語子の日図(若菜摘)」天保12年

遠山記念館の所蔵する「源氏物語子の日図」は、鷹司任子が13代将軍徳川家定に輿入れする際の婚礼調度の一つとして制作された作品です。その主題として紫式部『源氏物語』から、第23帖「初音」に描かれる小松引、そして第34帖「若菜上」の若菜摘という、二つの正月行事を描いています。
制作を担当した木挽町狩野家の狩野養信は、江戸幕府の公務として最高級の絵具を用い、この作品を描き上げました。大和絵の学習を踏まえた精緻な源氏物語絵画として、さらには近世狩野派の重要作例として高い評価を受けている作品です。本展ではこの屏風を中心に、源氏物語の世界の一端を紹介します。
一つには、宮廷文化への憧憬を背景とする蒔絵作品です。中でも伝尾形光琳の蒔絵作品「野々宮蒔絵硯箱」は、第10帖「賢木」を暗示する作品です。また第32帖「梅枝」には「薫物」と呼ばれる香が登場しており、本展では遠山記念館の香道具を展示します。もう一つ、紫式部の時代には日本独自の仮名書の文化が発達しました。本展ではこれに合わせ、「寸松庵色紙」をはじめとする平安時代の古筆の名品を展示します。

岡田為恭「小松引図」江戸時代後期 19世紀
岡田為恭「小松引図」江戸時代後期 19世紀
重要文化財「寸松庵色紙」 平安時代 11世紀後半(展示期間:3月20日~4月14日)
重要文化財「寸松庵色紙」 平安時代 11世紀後半(展示期間:3月20日~4月14日)
「野々宮蒔絵硯箱」江戸時代後期 19世紀
「野々宮蒔絵硯箱」江戸時代後期 19世紀
「源氏絵蒔絵棚」江戸時代後期 19世紀
「源氏絵蒔絵棚」江戸時代後期 19世紀
川辺一朝「初音蒔絵十種香道具」明治時代 19-20世紀
川辺一朝「初音蒔絵十種香道具」明治時代 19-20世紀

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