名称:「-有由有縁- 土屋禮一展」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2024年4月3日(水)→8日(月)
会場:本館6階 美術画廊
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)
土屋禮一氏は、岐阜県養老町に生まれ、幼少より父である日本画家 土屋輝雄に指導を受けました。身体が不自由だった父を助けながらも、絵描きとして導かれることに反発し演劇にのめり込む時期もありましたが、16歳で訪れた父との死別が絵の道に向かわせることになりました。武蔵野美術大学に進学後は、川崎小虎、福田豊四郎、塩出英雄、毛利武彦らに指導を受けました。また、卒業後は同郷の加藤栄三・東一兄弟に師事し、その画力は早くから高い評価を受け、日展を中心に個展やグループ展など多くの画廊や美術館で発表を続けています。 2019年には、令和の大嘗祭後の大饗の儀に飾られる《主基地方風俗歌屏風(すきちほうふぞくうたびょうぶ)》の制作も担われました。その中に描かれている櫻樹と紅葉が、今回の個展では対の屏風となり、土屋氏ご夫妻を表象するように存在しています。そして、四半世紀前に岐阜県瑞龍寺の本堂障壁画で取り組まれた墨の仕事が今では制作のもう一つの柱となり、龍の屏風作品や、墨がつくり出す偶発的な動きを捉えた抽象作品にも挑まれています。 「有由有縁(ゆうゆゆうえん)」とは、「生きているかぎり、人は何が起こるかわからず、誰に出会うかもわからない。時、所、人、物とこの世でのめぐりあいが人生の少なからぬ部分を占める。偶然のようであるが、起こってみれば必然のことである。」という意味で、近代日本文学を代表する作家である川端康成が好んでよく揮毫した言葉だと言われています。来し方行く末をあらわすような土屋禮一展を、ぜひご高覧賜りますよう、ご案内申しあげます。
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