「アウト・オブ・民藝 「民」から芋づる編 MINGEIのB面!」世田谷文化生活情報センター 生活工房

「アウト・オブ・民藝 「民」から芋づる編 MINGEIのB面!」世田谷文化生活情報センター 生活工房

名称:「アウト・オブ・民藝 「民」から芋づる編 MINGEIのB面!」世田谷文化生活情報センター 生活工房
会期:2024年4月29日(月)〜8月25日(日)
会場:世田谷文化生活情報センター 生活工房
開館時間:9:00~21:00
料金:入場無料
休館日:祝日のぞく月曜休み
住所:〒154-0004東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー内
TEL:03-5432-1543
URL:世田谷文化生活情報センター 生活工房

『アウト・オブ・民藝』 2019年/誠光社
『アウト・オブ・民藝』 2019年/誠光社

世田谷区は、鉄道が敷設されたことをきっかけ

1924年4月(ちょうど100年前)、柳宗悦は関東大震災を機に京都へ引越し、河井寬次郎や濱田庄司と仲良しになっていました。一緒になって朝市で丹波の古布を漁ったり、民間信仰に根ざした木喰仏の調査をしていました。そして、1925年12月、紀州の木喰調査の道中で「民藝(民衆的工藝)」という言葉を生み出します。その当時、主に農村や漁村で暮らす人々に向けられた「民」という文字は、民藝に限らず、一般に流布していた民衆藝術、民俗藝術、民謡をはじめ、ウィリアム・モリスの『民衆の芸術』(原題:The Art of the People)、柳田國男の民俗学、富本憲吉の民間芸術、山本鼎の農民美術運動、今和次郎の平民工芸などさまざまな場面に登場してきます。そのため、それらの言説のなかで民芸品、民具、郷土玩具、農民美術などに向けられる眼差しも複雑に絡み合っています。いったい彼らは「民」に何を見出していたのでしょうか。
本展では、『アウト・オブ・民藝*』の著者であるデザイナーの軸原ヨウスケと美術家の中村裕太が、柳らが夢中になって民芸品を蒐集していた黎明期の民藝運動と、今日のライフスタイルとしての「MINGEI」との食い合わせを「民」という文字からひも解いていきます。会場では、主に1910年代から40年代の新聞や雑誌などの出版物をはじめ、彼らの日記や書簡などを時間軸に沿わせた「アウト・オブ・民藝の芋蔓年表」を設えます。こうした「民」にまつわる文献や物品を芋蔓っていくことで、「MINGEI」とはひと味違ったB面!を掘り起こしていきます。
*アウト・オブ・民藝は、軸原ヨウスケと中村裕太が行う「民藝」の周辺をめぐるリサーチ活動です。リサーチの対象となるのは、民藝運動発足当時に起きていたさまざまな工芸運動、それらにまつわる人、物、出版社などのネットワークです。

「アウト・オブ・民藝|秋田雪橇編 タウトと勝平」(2020、秋田公立美術大学ギャラリー BIYONG POINT)展示風景 写真:草彅裕
「アウト・オブ・民藝|秋田雪橇編 タウトと勝平」(2020、秋田公立美術大学ギャラリー BIYONG POINT)展示風景 写真:草彅裕
「◯◯◯・◯◯・民藝|関西青春編 下手物への眼差し」(2021年、大阪日本民芸館)展示風景 写真:来田猛
Scene from “◯◯◯・◯◯・MINGEI | Kansai Youth Edition: Looking at Getemono” exhibit (2021, The Japan Folk Crafts Museum, Osaka) Photo: Takeru Koroda
「◯◯◯・◯◯・民藝|関西青春編 下手物への眼差し」(2021年、大阪日本民芸館)展示風景 写真:来田猛 Scene from “◯◯◯・◯◯・MINGEI | Kansai Youth Edition: Looking at Getemono” exhibit (2021, The Japan Folk Crafts Museum, Osaka) Photo: Takeru Koroda

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
  2. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  3. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
ページ上部へ戻る