鳴島充人 「幽かな遺恨には一房の余花を。」art space tetra

鳴島充人 「幽かな遺恨には一房の余花を。」art space tetra

名称:鳴島充人 「幽かな遺恨には一房の余花を。」art space tetra
会期:2024年4月27日(土)〜2024年5月6日(月)
会場:art space tetra
開館時間:13:00 〜 20:00
   最終日は17:00まで
入場料:無料
住所:〒812-0028 福岡県福岡市博多区須崎町2-15
TEL:092-262-6560
URL:art space tetra

絵画と流木による造形を中心としたインスタレーション展示
作家コメント
命という海、血脈の波に乗って私達は何処へ漂着し、何を食べ、何を宿し、何を生み、何として死に、何の糧となるのか。
「美しいあの花の木の下にはイキモノの死骸が埋まっている。美しいあの人の皮膚の下には、醜い私と同じように臓物が詰まっている。そんなことにも気付けない人が多すぎて嫌になる。人々の怨恨も愛も信仰も、目に見えないけれど確かに今この世に存在している。流れゆく血液のように一瞬たりとも同じ成分にはならない。故に私には世の中は赤色に見えて仕方がないのだ。」
絵を描き始めて10年の節目となりました。
時には誰かを憎んだり、自分を卑下したり、踠き苦しみながら続けてきたように感じます。少しずつ、許してもいいと思えるようになったのは大人になったからでしょうか。周りの人に恵まれたからでしょうか。おそろしいことです。
私の表現したい事象は、いつからかキャンバスの外へと拡張していました。媒体がなんであれ、造ることやそれに付随する全てが、毎朝神棚に祈るような儀式的ルーティーンとなりました。私は画家という範疇には収まらず、”表現者”でありたいです。
私の持ち得る全ての力を使って、さらにこの10年の道すがら出会ってきたたくさんの人の力もお借りして、今回の展示は作り上げます。
例えるなら、鑑賞者の皆様を呑み込んでしまう怪物の腹の中のような、いつしか畏怖の対象となり得るような空間を作りたい。そんな人間になりたい。と考えております。それぞれの人生の因果、命を包括するように。

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