「百花百鳥―うみもり・うるわしの花鳥版画―」海の見える杜美術館

名称:「百花百鳥―うみもり・うるわしの花鳥版画―」海の見える杜美術館
会期:2024年6月1日(土)〜2024年7月15日(月・祝)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし7月15日(月・祝)は開館)
入館料:一般1,000円 高・大学生500円 中学生以下無料
*障がい者手帳などをお持ちの方は半額。介添えの方は1名無料。*20名以上の団体は各200円引き。
[タクシー来館特典]タクシーでご来館の方、タクシー1台につき1名入館無料
*当館ご入場の際に当日のタクシー領収書を受付にご提示ください。
住所:〒739-0481広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701
TEL:0829-56-3221
URL:海の見える杜美術館

近世に誕生した浮世絵はもともと美人画や役者絵などが主な画題でしたが、19世紀中頃になると花鳥画をテーマにした花鳥版画のジャンルが成立し、以降もさまざまに展開していきます。四季の草花に鳥や虫、魚などを取り合わせて描く花鳥画は、古くから日本美術において重要な画題でした。
江戸時代、画家の絵や画論を記した中国の明・清時代の画譜がもたらされ、浮世絵を含む日本美術は大きな影響を受けました。花鳥版画も例外ではなく、当時盛んであった博物学や本草学といった実学の成果も取り入れながら目覚ましい発展を遂げています。特に、浮世絵師歌川広重(1797~1858)の花鳥版画は、その格調高い作風でたいへんな人気をよびました。多くの作品が制作されて江戸時代の花鳥版画を代表する存在となり、その後の作品にも大きな影響を与えることになります。
明治時代に入ると、京都画壇の重鎮である幸野楳嶺(1844~95)が美術教育のための絵手本類を多数制作したり、様々な輸出用工芸品を制作する際の図案集が発行されるなど、鑑賞のためだけでない新たな役割が見出されるようになりました。また、広重に代表される従来の花鳥版画とは全く異なる表現方法を用いた小原古邨(1877~1945)の活躍も、近代花鳥版画の活路を開きました。古邨の作品は当初から海外市場に向けて制作され、欧米諸国から好評を博しました。
本展は、近世から近代にかけての浮世絵や画譜、絵手本を中心に、うみもりコレクションの花鳥版画をご紹介するものです。江戸時代の花鳥版画を代表する広重の作品、多くの花鳥画譜を手掛けた楳嶺や明治大正期の花鳥版画の名手である古邨の近代花鳥版画、そして各時代の多様な画譜などを合わせて展示します。四季の情趣にあふれたうるわしき花鳥版画の世界をご堪能ください。








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