名称:「モリのもの」豊島区立熊谷守一美術館
会期:2024年8月27日(火)〜2024年9月29日(日)
会場:豊島区立熊谷守一美術館
開館時間:10:30 〜 17:30
※最終入館17:00
休館日:月曜日
月曜日は祝日問わず休館
入場料:一般 500円、高校生・大学生 300円、小学生・中学生 100円
住所:〒171-0044東京都豊島区千早2-27-6
TEL:03-3957-3779
URL:豊島区立熊谷守一美術館
熊谷守一が、終の棲家となる豊島区千早の地に移り住んだのは、ちょうど豊島区が誕生した1932(昭和7)年の年末でした。当時52歳の熊谷守一は、妻と幼い3人の子どもを連れ、40坪ほどの小さな庭、初めての自身のアトリエをそなえた、木造平屋建ての家に移り住んでいます。
本企画展は、熊谷守一の遺品、画材や家財などの資料(個人蔵)から、熊谷守一のくらしや作品制作の様子を紐解く試みです。熊谷守一のアトリエは、いわゆる画家のアトリエとして思い浮かぶ、高い天井、大きな窓、降りそそぐ自然光、といったものとは大きく異なり、
「洋画家のアトリエというよりは、鍛冶屋の仕事場に近かった」 (田村祥蔵『仙人と呼ばれた男』 発行:中央公論社)
と称されるように、古時計や工具、レンズ、蓑笠などが所狭しと並び、画家の画室とは思えないものだったといいます。
2022年2月に逝去した館長・熊谷榧は「絵を見ていただきたいのは勿論ですが、絵を通して守一のものの見方や、生き方を感じて欲しい」と言葉を残しました。作品の鑑賞に加え、本展で公開する使い古された道具を見ていると、守一作品の根源とも言える、深く広い好奇心や「自分は自分」という生き方、飾らない人柄をよりよく感じて頂けるかと思います。
本展を通して、豊島区ゆかりの作家「熊谷守一」を広く知っていただける機会となれば幸いです。
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