考古用語辞典 A-Words

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汝南公主墓誌銘稿巻 2009年3月9日更新

汝南公主墓誌銘稿巻
【和:じょなんこうしゅぼしめいこうかん
【中:Ru nan gong zhu mu zhi ming gao juan
隋・唐・五代|彫刻・書画|>汝南公主墓誌銘稿巻

虞世南
一巻
紙本墨書
縦二五・九 横三八・四
唐時代 ・六一七世紀
上海博物館
十八行、全二百二十二年からなる行書の墨跡本である。文字の結構は智永の「千字文」に似て、王羲之(三〇三―三六一)の「蘭亭序」を彷彿とさせる。その書は温かく潤いがありながら遒勁で、字姿も秀でている。内容は唐の太宗の第三女である汝南公主の墓誌の草稿で、虞世南(五五八―六三八)七十九歳の事.伝世の作品としては虞世南の書法に迫真する唯一の墨跡本である。また、筆画の重量感が、米芾(一〇五一~一一〇七)の筆法に近いとして、米芾の臨書とみる説もある。巻後には、明の李東陽(一四四七~一五一六)、陳継儒(一五五八~一六三九)、王世貞(一五二五―九三)、莫是龍(一五三八頃―八七/八九)、文彭(一四九八―一五七三)、清の端方等の跋と、翁方網(一七三三~一八一八)の題がある。唐代の「弘文之印」(朱文)のほか、元の郭天錫、鮮于枢(一二四六―一三〇一/〇二)、清の陸心源等の印記がある。元の郭天錫、明の王世貞、清の陸心源、端方、近人の周湘雲、蒋汝藻等の収蔵を経ている。『宣和書譜』『書史』『雲煙過眼録』に著録され、「経訓堂書帖』に刻入されている。出所:書の至宝-日本と中国2006
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